排卵日を狙って不倫デート… 略奪婚を狙った女性が迎えた「エグすぎる結末」【後編】

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独身男性と付き合っていたはずが、彼の妻を名乗る人から突然連絡が来て、彼が既婚男性だったことが判明した菜津さん(仮名)。しかし、交際している彼が既婚者であり、不倫の関係になってしまうとわかっていても、関係を終わらせることができず、ついには彼を自分だけのものにしたいと考え、ある計画を実行したと言います。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが不倫を続けたことによって大きく人生が狂ってしまった女性のエピソードをご紹介します。

菜津さんが実行した計画とは

どうしても彼を自分だけのものにしたいと考えた菜津さんは、彼と妻の間には子どもがいないことから「彼との間に自分が子どもをつくることができれば、彼から妻を奪えるのでは」と画策したのだそう。そこで念入りに排卵日を調べ、妊娠するために色々と手を尽くしたと言います。

「そのころは週に1回程度しか不倫デートをしていなかったので、排卵日を調べてもその日が可能性が低い日だったりもして、自分なりに焦っていました。

だけどとにかく実行するしかないって思っていましたし、彼との子どもを妊娠しさえすれば、全てが変わるはずだと信じていました。

その頃の私はどうしても彼を独占したくて、彼に離婚してほしいという考えでいっぱいだったんです」

なかなか妊娠しないことに苛立ち始めた菜津さんは、ついには排卵日を狙って不倫デートをするようになっていったのだそう。しかし妊娠することはなく、その後、菜津さんには大きな代償がのしかかることになったとのことです。

不倫に怒りをあらわにした妻が慰謝料を請求

「排卵日に不倫デートをするようになって半年ほど経っていた頃に、彼の妻の代理人弁護士を名乗る人物から、ある書面が自宅に届きました。そこには、不倫の慰謝料を支払うように、そして彼との交際を今すぐやめるように書かれていました」

菜津さんが、彼の妻から請求された慰謝料の額は数百万円だったとのこと。当時の菜津さんは比較的高収入だったことや日々節約していたため貯金が200万円ほどあったそうですが、その貯金のすべてが妻への慰謝料に消えたそうです。

そして、不倫相手の彼も妻から菜津さんに文書が届いたタイミングで音信不通に…。そのあとは、奈津さんが彼に何度連絡を入れてもLINEも電話も応じてもらえなくなったのだそうです。

「彼は一瞬にして私の目の前から消えました。私は慰謝料さえ払えば彼の妻が納得してくれて、そんな私をかわいそうに思った彼が私のもとに来てくれると期待したから慰謝料もきちんと払ったのですが、そんな都合のいい展開にはなりませんでしたね。

貯金も恋人もすべて失った今、私はなんてくだらないことをしていたのだろうと、自分のことを情けなく思います。また、彼が既婚だと知ったタイミングで別れていれば、大事な貯金も時間も失わずにすんだのかもしれないと思うと、過去の自分がなんて馬鹿だったのかと思いますね」

多額の慰謝料を支払ったうえに不倫相手とも連絡が取れなくなり、貴重な20代後半から30代前半を無駄にしてしまったと嘆く菜津さん。どんな事情があってもどんなに相手のことが好きでも、略奪婚を狙って不倫を続ければ、いずれその大きな代償を支払うことになってしまうのでしょう。

©YuriF/d3sign/gettyimages

文・並木まき