気象予報士に聞いた。スキのないUV対策と日焼け止めの選び方
6月も後半に入り、いよいよ紫外線のピーク到来です。
紫外線が強くなるのは真夏だけではありません。6月末の夏至は、太陽光の地上への入射角が1番大きくなる(1番高くなる)ため、紫外線の影響を受けやすいため注意が必要です。
今回は、天気のプロ、気象予報士にスキのないUV対策法を聞きました。
雨の日は30%と認識を
教えてくれたのは、気象予報士の友瀬まりさん。空が好きという一心で平成27年に資格取得。一方で声優・ナレーターとしても活動しています。
まずは基本的な紫外線対策から。
「当たり前ですが、晴れの日は危険度100%と思ってください。サングラスや帽子、長袖の羽織りなどはもちろん、完全武装での外出が基本です」(友瀬さん)
注意したいのは夕方。6月以降は夕方でも紫外線は強いため、油断は禁物。たとえばお昼に化粧直しをした後は、14時〜15時にも塗り直しするといいそう。UVカットのパウダーや顔に直接吹きかけても大丈夫なスプレーは有効ですね。
曇りの日も対策法は晴れの日と変わりません。UVカットの羽織りや日傘は重要です。
意外なのは「雨の日」です。
「紫外線への油断をしがちですが、晴れに対して30%ほどの紫外線は降り注いでいるので、絶対焼きたくない人はUV対策をお忘れなく」
見落としがちな「日焼け場所」日々、こまめな紫外線対策を行っていても、友瀬さんによると、見落としがちな「日焼け場所」があるそうです。
「紫外線は上からのものばかりを意識してしまいがちですが、地面や建物からの照り返しなどで、四方八方から当たっています。日傘では防げない場所も多いので、注意が必要です」
たとえば、耳の周りや首の後ろ、顎の下など。塗り忘れにご注意を。
ほかにもあります。ひとつめは「目」。「目も例外なく紫外線の影響は受けてしまいます。外出する際は、サングラスやUVカットのはいったレンズのメガネを利用するといいでしょう」
次に「頭皮」。
「特に髪の分け目などは無防備になりがち。少しずつ手に取って日焼け止めを塗りましょう。実際、私自身が、頭皮に何の対策もとらずに屋外で過ごしていたところその晩から髪の分け目部分が赤くなり痛くなった経験があります」
日焼け止め、使い分けてる?
友瀬さんは、天気によって日焼け止めを使い分けているといいます。晴れの日は、SPF50+++程度。曇りの日は、SPF30++以上のもの。
「ちょっとした外出程度でしたら、晴れでもSPF30くらいで間に合います。ただ、都心部の照り返しが強い地域や、外にいる時間が長い時などは50あるのが安心ですね」
もちろん大事なのは、「化粧品同様、自分の肌に合うもの」ということ。自分の肌の状態に合わせ、セレクトしてください。
うまく太陽と付き合いながら、夏を楽しみたいですね。