トランプ氏に「なめたらあかんぜよ!」~石原氏と亀井氏が「意見交換」申し入れ - BLOGOS編集部

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※この記事は2016年05月19日にBLOGOSで公開されたものです

19日、石原慎太郎氏と亀井静香氏が日本外国特派員協会で会見を開き、アメリカ大統領選挙において共和党候補指名を確実にしているドナルド・トランプ氏に対し「意見交換」を申し入れたことを明らかにした。本日付でトランプ氏の事務所に書面を送付したという。

今回の取り組みは亀井氏が企画し、石原氏に持ちかけたという。

亀井氏は「アメリカがまさにエゴむき出しの状況になろうとしていることに危惧を覚えております。トランプ氏が大統領になられて、それから日本の事を知り、世界の事を知ったのでは手遅れであります。それでこの際、会談をして、率直に世界の情勢、また日米関係等について話をしたいと考えました」と趣旨を説明。

ポケットからトランプと花札を取り出し、「"トランプ"に対して花札で、ヤンキー魂に対して大和魂でやってまいります」と語り、会場を湧かせた。

石原氏は快諾した理由について「(亀井氏は)君もいい歳だし、どうせ死ぬんだから、最後に、お国のために働いたらどうだと提案してくれた」「私もクレイジー・キャット、トランプもクレイジー・キャットということで、喧嘩したらいいじゃないかと」と説明。

「おそらくトランプはアメリカ大統領になるでしょう。しかし、あまりにも日本のことを知らなさすぎる。私が"日本の歴史をもっと勉強しなさい"、鬼龍院花子のように、"なめたらあかんぜよ"と言いに行こうと思います」と冗談交じりにぶち上げた。

白人が優位の時代は終わった

石原氏は「私が手に入れたバチカンの文書には、西インド諸島に渡った宣教師がパウロ三世に"一体我々は有色人種をどう扱ったよいでしょうか。彼らは獣でしょうか、人間でしょうか"と尋ねた記述がある。パウロ三世は"彼らは獣であるが、改宗したら人間と認めてよい"と答えた。また、15世紀のポルトガルの宣教師とアウグストゥス四世によるやりとりでは、"近畿地方に線を引いて、東と北はスペイン、南と西はポルトガルで支配する"というものがある。信長や秀吉がこれを知ったら怒ったでしょうね。その場で宣教師を斬り殺したかもしれない。私はトランプの言動に、そういう考え方の残滓を見る」とし、「中世以来、近現代まで続いてきた有色人種に対する一方的な収奪と支配は終わりを迎えた。そういう歴史の転換点を迎えたことをトランプ氏は考えなくてはいけない」と主張した。

さらに「力を失っていくアメリカが一番大事にしなければならないのはヨーロッパではない。中国やロシアとのパワーバランスからいっても、それは日本しかない」と日米同盟の重要性を訴え、トランプ氏が日本の核武装について言及したことに対しても「核武装しようと思ったら瞬間的にできますよ。ですけど、私はもうその時代じゃないと思います。アメリカが開発し始めている新しい戦略兵器、日本がこれを作ろうと思ったら簡単にできます。今更、顰蹙を買いながら核兵器を持つ必要はない。もしトランプが持てと言うなら、アメリカのどこかで核爆発実験をさせてくれるんですか?」と疑問を呈した。

テロのきっかけを誰が作ったのは誰か

記者からISとの戦いについて尋ねられた亀井氏は、

「私は警察官時代、テロ・ゲリラと戦う総指揮を執っておった男です。そうしたものが起きるのには必ず原因があるんです。イスラムの人たちも、ある日突然やるわけではない。宗教上の理由だからといって、突然やるわけではない。きっかけがあるんです。そのきっかけを誰が作ったのか。

大国が自国の権益を守るため、伸ばすために中東等に介入しておるのが原因だと思いませんか。自分たちの都合の良い勢力にそこを支配させる。使ってダメになるとやっつけちゃう。大国が土足で中東に乗り込んでそういうことをやってきた結果です。

"世界の警察官"という美名の下で、後進地域で強盗をやっているんじゃないでしょうか。そういう点を反省して、内政は不干渉、自主独立に任せる、そういうことを大国はやるべきじゃないですか。トランプ氏にはそういうことを申し上げたいと思っています。」とコメントした。

オバマ大統領は広島で謝罪を

また、「オバマ訪問の広島について一言」と切り出した亀井氏。

「なにも私の兄が原爆で殺されたということだけで申し上げているわけではおりません。反省もされない、謝罪もされないんであれば、もうおいでいただかないで欲しい。それをされないでおいでいただくとすれば、凶悪な、残虐な、そうした戦闘行為をした国の現在の代表が、我々の前に見せ物として姿を表すのか!

私はオバマ大統領をある面で評価しております。もし謝罪をされない、そういうことであれば、おいでいただくのはおやめに鳴ったほうがいいように思います。もし見物に来るんであれば、お辞めになられた後お越しください。私も歓迎します」と力を込めた。 以下、配布された「申し入れ書」の内容。

意見交換申し入れ書
2016年5月16日

 我々は日本に於いて権力や官僚システムを打破する政治活動をしてきており、トランプ氏が規制政治や概念を覆す象徴として大統領選に於いて驚異的な支持を得ている現象を興味深く注視している。

 トランプ氏がアメリカ大統領選史上類を見ない既得権を破壊する強力なパワーの持ち主であり、国民に鮮烈なインパクトを与えていることに敬服する一方、氏の言動から日本に対する本質的な理解を欠いており日米関係にかかわらず世界の安定の為に著しく危険であり、今後のアメリカの対日・対外政策に強い影響を与えると認識している。従来の対日・対外政策に対しても予てより批判を持っている我々としてもさらなる懸念が生じると感じている。

 従ってトランプ氏と率直な意見交換により両国の国益について理解を深めたい。

 公開非公開はお任せする。
 なお石原は『THE JAPAN THAT CAN SAY NO』でアメリカに於けるベストセラーの執筆者であり、亀井は運輸大臣時代日米航空交渉で両国の利害調整をし、妥結した当事者である。

石原慎太郎
亀井静香