獲得していなかったら今のユナイテッドはない? 赤い悪魔で“82回のキーパス”を供給するポルトガルの魔法使い
![これからの復権を支えることになるブルーノ・フェルナンデス photo/Getty images](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/c/c/cce2c_1638_1aebef45_3ceae443-m.jpg)
17位エヴァートンに敗れ、7位に落ちてしまったマンチェスター・ユナイテッド。CL出場権を獲得できる4位以内が遠くなっており、ここからはさらに負けられない戦いが続くことになる。
そんなユナイテッドだが、選手層の薄さが目立つ。選手自体の数は少なくないが、例えばブルーノ・フェルナンデスの代わりとなれる選手はいない。スポルティングCPからやってきたチャンスメイカーで、今季はリーグ戦29試合9ゴール6アシストの大活躍だ。
B・フェルナンデスは近年補強で失敗が目立つユナイテッドの中で、数少ない当たりの補強である。英『Football 365』ではアレックス・ファーガソン元監督が退任してからの45の補強を活躍度によってランキング化している。その中には活躍を期待されていたアレクシス・サンチェスやアンヘル・ディ・マリア、ポール・ポグバらが含まれているが、サンチェスは45位、ディ・マリアは43位、ポグバは38位と散々な結果になっている。もちろん、1位はB・フェルナンデスであり、ここからさらに5年の契約延長が結ばれる寸前だという話もある。
現暫定監督であるラルフ・ラングニックがスポーツディレクターに回り、新監督が正式に決まれば補強に一貫性が生まれ、大損といった補強は少なくなるだろう。そうなればユナイテッドの復権は近い。
攻撃面に関してはB・フェルナンデスに依存することにはなるが、彼に攻撃の大部分を任せ、周りのサポートが充実していれば嫌でもゴールに近づくことはできる。データサイト『SofaScore』によれば、ポルトガル代表MFのスタッツはリーグトップクラスの数字である。特にキーパス82回はリーグトップであり、ビッグチャンスクリエイト数15回は、17回のトレント・アレクサンダー・アーノルド、16回のモハメド・サラー、ハリー・ケインに続く数字であり、競っている選手のレベルの高さからもB・フェルナンデスのクオリティの高さがうかがえる。
復権に欠かせないのはゴールだが、それを生み出すことができるチャンスメイカーを保有しているユナイテッド。それを確実に決めるストライカー、それをサポートできる選手が必要であり、来夏の補強ポジションは定まってきたか。