『ミステリと言う勿れ』尾上松也さん。「菅田さんの整を演じる熱量はすごい」
ますます盛り上がりを見せるドラマ『ミステリと言う勿れ』! 菅田将暉さん演じる、天然パーマがトレードマークの大学生・久能整が、淡々と自身の見解を述べるだけで難事件や人の心の闇を解きほぐしていく令和版新感覚ミステリーです。今回は、若手巡査・池本優人を演じている尾上松也さんに話をお伺いしました。ドラマの放送前にぜひチェックしてみて。
原作のイメージを残しつつ、自分なりの池本を演じた
ドラマの撮影は、歌舞伎の舞台に出演しながらだったので、歌舞伎をやってからドラマの現場に戻ることが多くて、変なアドレナリンが出ていまして(笑)。思った以上にオーバーなことをやってしまいましたが、共演者の皆さんが寛容に受け入れてくださって、すごく楽しかったです」
菅田将暉さん主演の月9『ミステリと言う勿れ』で、大隣署の若手巡査・池本優人を演じている尾上松也さん。池本のキャラクターもさることながら、松也さんの芸達者ぶりがおもしろいと話題になっています。
「池本は、おちゃめでムードメーカーのような明るい刑事。原作でも、無神経な面があったり、突拍子もないことを言ったり、おかしな場所から急に出てきたりするひょうきんなキャラクターです。ドラマではそのイメージを残しつつ、自分なりの池本を演じました」
●刑事としてまっすぐで、芯のとおったキャラクター
明るさのなかに、刑事としての真剣な一面をのぞかせることも意識したと言います。
「池本は、刑事としてまっすぐで、芯のとおったキャラクターでもあります。それは、菅田さん演じる久能整や後輩刑事の風呂光聖子(伊藤沙莉)との関係性や、先輩刑事の青砥成昭さん(筒井道隆)をきちんとリスペクトしている面とのギャップから感じていただけるのではないでしょうか。おちゃらけているだけでなく、意外としっかりしたところを随所に出して、同時に、人としての優しさももち合わせているキャラクターとして演じようと心がけました」
●菅田さんのドラマへの思いと責任感、熱量を感じる
ドラマは、天然パーマの大学生・整が淡々と自身の見解を述べるだけで、難事件や人の心の闇を解きほぐしていく新感覚のミステリー。感情を表に出さない整と、ひょうきんな池本のテンションとのギャップは、ドラマに独特の雰囲気を生み出す大きな要素になっています。
「菅田さんは僕より若いんですけど、しっかりしている方です。このドラマに対する思いと責任感、そして、整を演じることに向けた熱量を、一緒にいるとすごく感じましたね。初共演でしたが、演じていてとてもやりやすくて、楽しみながら撮影ができました。収録の合間には、共演者同士の笑いの輪に入っていますが、ふと気がつくと監督と真剣に話し合っていたり…。そういうきり替えがサッとできてしまうところもすごいと思いました」
●人の心情や感情に訴えかける展開が作品の魅力
ホームグラウンドの歌舞伎とは違う現場を楽しんだ様子の松也さんに、作品の魅力を聞いてみました。
「サスペンス要素も多いのですが、この作品のよさは、そこに人の心情や感情に訴えかける展開がつまっていて、考えさせられる面もたくさんあるところ。非常に個性的なキャラクターたちの共演を楽しんでいただきながら、整の独特な空気感とテンポが醸し出す物語に、存分に引き込まれてもらえるとうれしいです」
整と池本の絶妙なテンポでのかけ合いも、お見逃しなく!