平屋で実現したすっきり暮らし。こだわってよかった収納と北欧式収納術
2年前に家を建てたことをきっかけに北欧式整理収納プランナーの資格を取得したというインスタグラマーのMomokaさん。冷たい床ストレスを解消するため床暖房を取り入れたり、日当たり、家全体の収納力を伸ばすなど、賃貸住宅に住んでいたときの不満を解消しつつそこで暮らす自分たちがなるべく心地よさを感じることができるように考え抜かれた家づくりのコツや、平家ですっきりと暮らすためにこだわってよかった点について伺いました。
北欧式収納の特徴。すっきりは目指すけど、ルールはゆるく
「私専用のクローゼットと夫専用のクローゼットをそれぞれ設けて、その中に入る分なら物の所有は自由ということにしました。そこからはみ出した分は適宜処分することにしています」
そう語るMomokaさんのご自宅では家族共有のクローゼットの他、各人専用のクローゼットを設置しています。すっきりと整った生活は理想的ですが、常に高いモチベーションを保ちながら生活するとなると息が詰まってしまうようなこともあるかもしれません。ですが、このクローゼット内だけはなにをどう置いておいてもOK。極論を言えば常にきっちりと整頓しておく必要もないわけですよね。きちんと整えられた空間と自分の自由に使えるプライベートなエリア。暮らしにメリハリがつけられるのって理想的かも!
●家電はすべてキャビネットにイン。生活感のない理想のキッチンを実現
調理器具や家電、食器やストックしている食品類など、家の中でもキッチンはとくにものの多いエリアです。きれいにしているつもりでも生活感を隠しきれず、急な来客があると焦ってしまうことも…。ですが、Momokaさんのこだわりが随所に散りばめられたキッチンはモデルルームのようにすっきりと整っています。その理由はキッチンの家電とゴミ箱はキャビネットで隠しているから! 生活感を感じさせないキッチンは家の中でもとくにお気に入りの場所となっているそうです。
油はねやホコリなどが付着して汚れやすい家電も、キャビネットの中に隠してしまえばそれだけで汚れにくくなりますよね。見た目がすっきりするだけでなく、面倒な掃除の手間が減るというメリットもあります。なにかと時間に追われがちな主婦にとってはまさに一石二鳥のキッチンまわりと言えるのではないでしょうか。
●今すぐにでもマネしたい!Momokaさんイチオシのキッチン収納
Momokaさん宅のようなすっきりと整ったキッチンは、多くの女性が憧れるところだと思います。ですが、家電を隠すキャビネットを後づけするとなるとそれなりに大がかりな作業になってしまいます。それなら、できる部分から丁寧に整えてみてはいかがでしょう?
Momokaさんに「これなら今すぐにでもチャレンジできそう!」という収納術を伺いました。
・食器はブランド毎にまとめて収納する
「私の場合、食器は好きなブランドで揃えることが多いです。イッタラやハサミポーセリンなど大好きなブランドの食器を一覧して見ることができるとそれだけでテンションやモチベーションが上がって幸せな気分になるので、食器の収納はブランド毎にまとめています。同じものだけを重ねるようにすれば使い勝手も上がります」
なにがどこにあるのかを一覧表のようにして収納することで、見た目の美しさが上がるのはもちろん、料理を器に盛り付ける段階で「あのお皿はどこかな?」と探す手間も省けます。
・調理器具はシンク下にまとめて収納
「調理器具や洗剤は毎日使う物なので使いやすさも重要です。使用頻度の高い物は実際に使用するまでのアクションを極力少なくするように気を配って収納しています」
例えばフライパンの上に鍋を重ねて置いたり、ざるとボウルを重ねて収納してしまうとそれらを使うまでのアクションが増えてしまいます。ちょっとしたことではあるのですが、使いたいときに使いたいものをそのまますぐに取り出せるかどうかでストレスの度合いが変わってきます。料理は毎日のことなので、極力少ない労力で行うことができるのが理想です。
●平屋にした理由は手間を省くため
「平家にすれば1階で洗った洗濯物を2階のベランダに運ぶ手間も省けますし、ロボット掃除機1台で大部分の掃除が事足ります。面倒な階段の掃除も必要ありません。私たちが自宅を建てる少し前に主人の実家が平家を新築したのですが、そこでの暮らしがとても快適そうだったのでわが家もマネをして平家にしたんです」
平家にしたことでロボット掃除機を2台用意する必要もなくなり、また掃除や洗濯にかかる家事の手間も大幅にカットすることができて満足しているというMomokaさん。水垢など一度汚れたら掃除が大変なところは旦那さんと手分けをしてこまめに掃除を行っているそうです。水まわりを家の中心に集めたことで掃除のハードルがぐっと下がりました。
またWIC(ウォークインクローゼット)にはハンバーパイプを増設し、洋服などはかける収納をメインにしているそうです。畳むのは靴下やタオル類だけなので、時短にもなっています。Momokaさんのご自宅には家事の労力を減らす工夫が積極的に取り入れられています。
●広々とした21畳のLDKで家族団らんの時間を大切に
リビングは家族みんなが一番長く過ごす場所なので、できるだけ広く、そして日の光がたくさん差し込むような設計に。お子さんにも家族団らんを大切にしながら成長してほしいとの願いも込めたそうです。随所に細かな工夫を取り入れ、家族団らんを基本としながらそれぞれのプライベートも大切にできる家で、家時間を楽しみながら充実した日々を送っているMomokaさん。
おうち時間をもっと楽しみたいと思っている方は、彼女の暮らしの知恵を参考にしてみてはいかがでしょうか。