2019年のM-1グランプリで優勝し、テレビやラジオなどで活躍されている「ミルクボーイ」。3月4日に公開された、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021』ではお二人そろって声優として出演しています。

ミルクボーイが声優初挑戦。二人がした冒険って?

今回は、初めての声優の仕事や、最近“冒険”した買い物などについてお話を伺いました。

●人に言えず、1年間ずっと胸に秘めていた声優デビュー

お二人は、スケジュールに「ドラえもん(仮)」と書いてあったのを見て、初めて映画ドラえもんへの声優出演を知ったそうです。

「小さい頃からドラえもんの映画は観ていたので、ただただうれしかったです! 普段はスケジュールの詳細を確認することって少ないんですけど、これは思わず確認しましたね。そのときは仮だったので、『頼む、このまま決まってくれ…!』と本気で祈りました」(内海さん)

「僕もすごくうれしかったです。奥さんには決まったときに言ったのですが、収録が終わる前に言ったらぬか喜びになるかも…と思って、親には収録し終えてから出演を伝えました」(駒場さん)

しかし、コロナで映画の公開が1年延期。延期が決まったのは、ミルクボーイの出演解禁前のことだったため、その間は周りにも出演を言わずに胸のうちに秘めていたのだとか。

「正式に発表されるまでは『言うたらアカン!』と思って、1年くらい奥さんや親以外には言ってなかったですね…。だから番組とかでも聞かれても、本当は録り終えていたのに、『(声優経験は)ないです』と言って隠してました(笑)」(内海さん)

●お互いの出演シーンを見た感想は?

想定していた20倍以上のセリフの量に緊張しながらも、収録までにたくさん練習して臨んだというお二人ですが、出演シーンを観たときの気持ちはどうだったのでしょうか?

「恥ずかしくて、最初は自分が出てきたら音量下げてましたね…。でも、何回も観るうちになれてきて、普通の音量でみれるようになりました。あと、駒場が初めて出たところは、出てきたときに『駒場やん!』って思いました(笑)」(内海さん)

「僕は、反対に最初自分のシーンを見たときに、練習と収録時のスタッフさんのおかげで、自分の声がなじんでいて、『どこやろ?』ってわかんなかったですね。ちなみに、内海が出てきたときは『よそゆきの内海やん!』って思いましたけど(笑)」(駒場さん)

内海さんは、第一声がいちばん駒場さんっぽいとお話されましたが、ぜひ劇場に足を運んでミルクボーイの声を探しながら、映画を楽しんでみるのもいいですね。

●M-1王者が最近した「冒険」

本映画では、ドラえもんとのび太たちの「冒険」が描かれていますが、お二人は最近、「これは冒険したな」という買い物があったそうです。

「僕は先輩の番組のお買い物ロケでの話なんですけど…高級ブランドの財布を奥さんのものとおそろいで2つ買うたあとに、駒場が『バッグもあるで!』と持ってきて…周囲の薦めもあって18万円もするバッグも買うたことですね(笑)そんな高いバッグをもったことがなかったので、最初全然使えなくて『いつおろすねん!』って感じでずっと家においてたんですけど、満を持しておろしました」(内海さん)

それ以来バッグは内海さんが東京に来る際にいつも持ってきているそうです。この出来事を内海さんは『あれは大冒険でしたね…』と笑顔で振り返ってくれました。

一方、駒場さんの冒険したという買い物は「ひげそり」。これは、値段というよりも「考え方の面」で冒険をしたのだとか。

「買う前にレビューとかめっちゃ見て、5万円くらいのいいやつを買いましたね。声優という貴重な機会もいただいたことですし(笑)ただ、こういう家電って壊れたら買うって言うのはわかるんですけど、使えるものがあるのに、それをあえて変えるっていうのは性格的に『今のも使えんのにな…』とちょっと慎重になりましたが、思い切ってチャレンジしました」(駒場さん)

●トークの幅を広げるために積極的に行動するように

新しいことにチャレンジする駒場さんに対して、内海さんは自身を「保守派」と言います。性格は正反対のお二人ですが、じつは駒場さんも挑戦するようになったのは最近のこと。

「昔は気にならなかったんですけど、テレビやラジオに出させてもらうようになってから、自分は漫画や映画、世の中の出来事で知らんことがいっぱいあって、トークで話すことがないって場面も多かったんですよね。やっぱり先輩たちのトーク力がえげつないですし…。

『それあかんな』って思ってからは、よくも悪くも新しいことに手を出してみようと決めました。見てなかったもん、行ってなかった場所に積極的に行動した結果、トークで言えることが増えてより意識も高くなりました。だから僕は今“冒険中”です」(駒場さん)

●ミルクボーイの暮らしのこだわり

自分たちの仕事の幅を広げるためにいろいろなことに挑戦して、忙しい日々を過ごすお二人ですが、私生活でも暮らしのなかでこだわっていることがあります。

「僕は掃除も好きだし、洗い物も好きなんです。水回りはきれいにして、食器ごとにそろえて並べてますね。お風呂場は最後にスクイージー(ワイパー)で水滴をきってふいて出るのがルールなんですけど、これはお義父さんが『ごめんな、これだけやってな』って教えてくれたもの。掃除系はうまいと思いますよ!」(駒場さん)

「僕は家事とかはあまりしないのですが、わが家では引っ越しを機に防犯・防災に力を入れるようにしましたね。防災グッズを買って、玄関と寝室に置いてますよ。消火器も買いましたし。防犯面では、水道・ガス、戸締りを必ずチェックしてしてから寝ますね。その日入ってない部屋も見に行きます(笑)」(内海さん)

●ミルクボーイから読者にメッセージ!

これからも、漫才はもちろんのこと、声優などを含め多方面で活躍したいというお二人。最後にそれぞれメッセージをいただきました。

「今回の映画も子どもだけでなく、大人も楽しめると思います。大人になればなるほど、勇気を出してないな…って、勇気の大事さがわかる作品ですし、純粋な気持ちに戻れます。友情と勇気のパワーをもらえる作品なんでお子さんと一緒にみてほしいですね」(内海さん)

「映画ももちろん楽しんでほしいのですが、僕らのネタって、僕らの世代(30〜40代)に流行ったことをモチーフにすることも多くて、共感してもらえることもたくさんあると思います。ぜひESSE世代の方にもネタを楽しんでほしいです。あとは大阪とかでも漫才の賞もまた取りたいですね!」(駒場さん)

ひとつひとつの質問に丁寧に答えてくれたミルクボーイはとてもすてきで印象的でした。これからも新たな挑戦をし続ける二人の活躍からますます目が離せません。