すっきりを保ちながら、好きなものを置くことも諦めない。北欧式収納の魅力
SNSや雑誌でも高い人気を誇り、今やおしゃれな部屋の代名詞と言っても過言ではない北欧テイストの部屋。ただおしゃれなだけでなく、収納自体がセンスのよいインテリアになることも北欧式整理収納の特徴なんだそう。北欧式整理収納プランナーの資格を持つ人気インフルエンサーのMomokaさんに、ものの捨て方や購入時に気をつけていることをはじめ、インテリアへのこだわりやおすすめの収納方法など、北欧テイストの部屋ですっきりと暮らすコツをたっぷりと伺いました。
在宅時間が増えた暮らしにマッチする北欧マインド
新居での暮らしをより快適にするために北欧式整理収納プランナーの資格を取得したMomokaさん。今では北欧らしい洗練されたインテリアで統一された部屋での生活を楽しんでいますが、新居に引っ越したばかりの頃は北欧式ではなく、もっとミニマルで少しばかり殺風景な部屋だったそう。
「もっと暮らしやすく工夫することはできないものかと調べていたときに北欧式整理収納プランナーの資格を見つけたんです。整理収納アドバイザーの資格を取得しようかと迷ったのですが、私が求めているのは片づけの技術だけでなく整理収納の先にある心地よい暮らしだったので、北欧スタイルのインテリアについても学べる北欧式整理収納プランナーの資格を取得しました」
●ただすっきりさせるだけでなく気に入った部屋をつくること
北欧の国々は冬が長く、それに伴い家の中で過ごす時間も多くなります。そのため北欧の国々で暮らす人々は家時間を充実させることと家族みんなが快適に過ごせることを重視します。家族で過ごす空間をよいものにしたいと考えていたMomokaさんはこのマインドに非常に心を打たれたそうです。
「入居2年目で取得した北欧式整理収納プランナーの知識を活かして自分たちのライフスタイルを整えていきました。とはいえ、わが家は正統派の北欧インテリアで揃えているわけではありません。白とグレー、床の木目の雰囲気は北欧モダンという感じですね。全体的に海外生産の家具が多いですが、とくに北欧でつくられた製品にこだわっているわけでもありません」
部屋が片づいていることはもちろん大切ですが、インテリアを見て楽しんだり、使いやすく気に入った家具を揃えることも家時間を充実させるためには必要なこと。あわせて、部屋全体の色味を統一することも部屋をすっきりとみせるポイント! QOL(クオリティオブライフ)の向上が注目されている昨今、使いやすく機能的に暮らすことを重視する北欧式整理収納術は、在宅時間が増えた昨今のライフスタイルにピッタリです。
●好きなものに囲まれることを諦めない
小さなお子さんのいるご家庭では、「小物などの雑貨を飾れない」などという悩みがつきものですが、Momokaさんのご自宅を拝見すると、遊び心のあるおしゃれな小物類が目を引きます。
「収納とインテリアを両立させるのが北欧式整理収納の基本です。わが家の場合は壁の面積が比較的大きかったので、そこを使ってインテリアを楽しむことにしたんです。今まで集めた小物や雑貨は子どもの手が届かない位置に飾り棚を取りつけて飾ることにしました」
子育てを楽しみながら自分の好きなことも大切にする。これらの両立は難しいようでいて、じつは工夫次第で簡単にクリアさせることができるのですね。ちなみにMomokaさんの場合、このような棚やインテリア雑貨などはご自身のイメージに合うものをインターネットで探して購入することが多いそうです。
●家の中にものを増やさないためには「購入前にしっかり吟味する」こと
小物や雑貨などのインテリアを楽しんでいるMomokaさんですが、ただ購入するだけでは家の中がもので溢れてしまいます。努力の末に手に入れたすっきり暮らしをリバウンドさせないため、なにかを購入したいと思った際には購入前にしっかりと吟味する時間を設けることを徹底しているそうです。
「口コミやレビューを隅々まで丁寧に読み、今の自分の暮らしに合いそうか、あるいは必要かどうかなどを考えるようにしています。加えて服やバッグなどの増えやすいものは数の上限を決め、ひとつ買うときには手もちのアイテムをひとつ処分するように心がけています」
●収納は7〜8割を基準に
今あるものを捨ててまで欲しいのかを考えることが、家の中にものを増やさないようにするコツです。とはいえ、うっかり買いすぎてしまうこともあるかもしれません。その場合、どのように対処するのがよいのでしょうか?
「わが家では最も使いやすく見た目も美しい収納量と言われている7〜8割のラインを基準に収納していて、そこから溢れたものは潔く処分することにしています。使う頻度が落ちたものは2軍スペースに落とし、その後一定期間以上使用しなかったものは処分するようにしたり、コンビニの割り箸や化粧品のサンプルは極力もらわないようにしています」
「いつか使うかもしれない」「高かったしもったいない気がする」というものへの未練を断ち切ること、これがすっきりと整った暮らしへの近道なのでしょう。
●家族みんなが使いやすい収納にするための工夫を積極的に取り入れる
同じようなシーンで使用するアイテムをグループにして収納したり、ものを取り出して使うまでの動作を減らすことも使いやすい収納の基本です。例えば扉を開け、ボックスの蓋を開いてお目当てのものを取り出すよりも、扉を開けただけでお目当てのものを取り出すことができればその方が楽ですよね。
調理道具など使用頻度が高いものはとくに、取り出して収納するまでのアクションを減らすだけでも、だいぶストレスなくなりました。
さらに、収納ケースにラベリングをしておけば探し物に費やす時間を減らすことができます。同じところにものを詰め込みすぎないことも、うっかりものの量が増えてしまうのを防ぐのに効果的です。
必要のないものを手放すこと、そして手もちのアイテムの収納する上でのアイデアや工夫を随所に凝らすことがすっきりと整った暮らしをキープし続けるコツなのですね。自分の暮らしを定期的に振り返り、見つめ直すことがすっきり暮らしに必要なことだといえそうです。