jasonRとして知られるプロプレイヤー兼ストリーマーのJason Ruchelski氏が、Riot Gamesが展開するファーストパーソンシューティング(FPS)ゲーム「VALORANT」において意図的に女性差別を行っていると非難されています。

Big Twitch Streamer Accused Of Dodging Female Valorant Players

https://kotaku.com/twitch-valorant-streamer-jasonr-women-dodging-muting-ni-1848589914

JasonR Tweets in response to Sexism allegations against him - The SportsRush

https://thesportsrush.com/valorant-news-jasonr-tweets-in-response-to-sexism-allegations-against-him/

VALORANTは架空のキャラクターを操作して5人対5人のチーム対戦を行うタクティカルFPSです。チームの連携が鍵となるこのゲームでは音声やテキストによるプレイヤー同士のコミュニケーションが行われるのですが、Ruchelski氏は女性の声が聞こえた瞬間にそれをミュートしたり、試合から抜けたりといった行為を繰り返しているとのこと。

この行為を告発したのはプロプレイヤーのpaniniことVannesa Emory氏。Emory氏はTwitterに投稿された別のプレイヤーの動画に反応し、「jasonRはただ女性と一緒にプレイしたくないという理由だけで女性をミュートしたり、回線が落ちたととぼけて試合を回避したりしています。誰が彼に責任を負わせられるのでしょう。彼と一緒にプレイした女性たちは誰も声をあげません」と投稿し、Ruchelski氏を非難しました。





この投稿に対して多くの意見が寄せられ、翌日にはプロとして活躍するAnnieことAnnie Roberts氏から「50人以上の女性がjasonR効果を経験しています。彼はミュートや回避の瞬間を見えないように自分のフェイスカム画面をフルスクリーンに拡大し、『ゲームがクラッシュした』と視聴者に言ってごまかしています」というツイートが投稿されました。





ただ、一部のRuchelski氏のファンは「彼のパートナーに問題がある」と意見しています。ファンによるとRuchelski氏が女性を避けたのは今回が初めてではなく、2019年には動画配信プラットフォームのTwitchにおいて、自身のチャンネルから女性のサブスクライバーを排除していたとのことですが、この行為にはRuchelski氏のパートナーが関与していた疑いがもたれています。今回の件もRuchelski氏を「性差別者だ」と非難する人がいる一方、「支配的なパートナーのせいだ」とRuchelski氏自身には問題ないとする人もいるとのこと。

当のRuchelski氏は「ゲームが頻繁にクラッシュする」という姿勢を崩さず、「クラッシュするのはデュアルPCストリーミングと(オーディオミキサーの)Voicemeeter Bananaのせいだ。誰がしゃべっているのか、どんな人がいるのか分からないままにクラッシュすることがある。何と言っていいか分からない」と発言しています。加えて、パートナーをバッシングする人々やプロゲーミングチームを逆に非難しています。





ストリーミング界における男女のコミュニケーションについては以前にも問題が起こっており、2018年にはTwitchの「顔」とも言えるNinjaことTyler Blevins氏が、「チャンネルに女性を招待するたびに視聴者にありもしないゴシップネタを生み出される」として女性ゲーマーとのストリーミングを意図的に避けていると発言したこともあります。今回の件も同様の問題が絡んでいるとの見方もありますが、ゲームメディアのKotakuは「自身を性差別者ではないと言い張るRuchelski氏ですが、彼の女性に対する『Bitch』などの侮蔑的な発言が、彼の立場を危うくしているようです」と記しました。