新庄監督を待ち受ける「厳しい現実」 オフはテレビで大活躍も...本業では苦戦必至か
年末年始も「ビッグボスフィーバー」だ。日本ハムの新庄剛志監督は2021年12月30日から22年1月3日まで、5日連続で計6番組に出演した。
ヤクルトが2年連続最下位から昨季日本一に輝き、パリーグもオリックスが同様に2年連続最下位から25年ぶりにリーグ優勝を飾ったが、お茶の間を席巻するのは新庄監督だ。
テレビでは活躍も...本業では苦戦必至か
テレビ関係者はその理由について、こう話す。
「野球が民放で中継していた時代ならともかく、選手の名前も一握りしか分からない視聴者の方が多い。新庄さんはプロ野球という枠を超えたキャラクターで老若男女問わず誰もが知っている。
弁が立つし、バラエティー番組での立ち振る舞いを心得ているので制作サイドも起用しやすいんですよね。今年日本ハムが快進撃を繰り広げたら、オフはさらにメディアで引っ張りだこになると思います」
だが、現実のシーズンでは厳しい戦いが待ち受けている。
日本ハムは19年から3年連続Bクラスに低迷し、チームも若返りの時期を迎えている。
チームメートへの暴力事件で無期限の出場停止処分を受けた中田翔は昨季途中で巨人へトレード放出。今オフも海外FA権を持つ西川遥輝、国内FA権を持つ大田泰示、秋吉亮ら主力選手たちと話し合い、来季の契約を提示せず保留手続きを行わない決断を下した。
「1年目から結果を求めるのは酷」
「野手陣でレギュラーと呼べる選手は侍ジャパンで東京五輪の金メダル獲得に貢献した近藤健介のみ。あとは横一線の競争です。野村佑希、五十幡亮汰と楽しみな若手は多いですが、1年トータル通じて活躍できる選手が何人いるかというと皆無に近い。
選手を育てるために、失敗に目をつむって我慢強くチームを作り直さなければいけない。1年目から新庄監督に結果を求めるのは酷です。今季はBクラスが妥当でしょう」(スポーツ紙記者)
新庄監督は就任会見で「優勝なんか一切目指しません」と発言。その真意について、「高い目標を持ちすぎると、うまくいかない。1日1日地味な練習をする。そして9月になって優勝争いをしていたら、そこの気合の入りかたは違ってくる」と語っている。
シーズンに入れば否応なしに結果を求められる。新庄フィーバーはいつまで続くか。(中町顕吾)