ユカイ工学の新作は「指をアマガミ」するぬいぐるみ風ロボット。CESにて出展

昨今のロボットは、技術の発展に相まって、目的や外観はさまざまになっています。最近本誌で紹介したものでも、実用的なメカメカしいものから先進技術をつぎ込んだ実験的なものまで多種多様なですが、日本発のユカイ工学から一風変わった“指を甘噛みするロボット”「甘噛みハムハム」が公開されました。

ユカイ工学は「ロボティクスで、世界をユカイに。」をモットーとして、ロボットを開発している企業。これまでも、しっぽをフリフリ動かす「Qoobo」や、コミュニケーションが可能な雪だるま風の「BOCCO emo」など、いい意味で機械らしくないロボットの数々を送り出しています。

今回の甘噛みハムハムは、ユーザーが口に指を差し出すことで、「ペットや赤ちゃんが小さな歯でムニムニと柔らかく食む(はむ)」感触を再現した甘噛みをしてくれるというロボット。甘噛みのパターンは「ハム・アルゴリズム」と呼ばれており、「テイスティング・ハム」「マッサージ・ハム」「サクション・ハム」など20種類も用意されています。

今回のロボットは、なにか実用的な働きをするわけではありません。しかし国際電気通信基礎技術研究所の塩見昌裕室長が「甘噛みのように親密な関係で行われる触れ合いは、心を通わせるだけではなく、ストレスを減らして癒しをもたらす効果も期待できそうです」と解説しているように、リラクゼーション的な効果が期待できそうです。

外観のベースとなるのは、ぬいぐるみやかわいらしい小物を販売するりぶはあとのぬいぐるみ「ねむねむアニマルズ」。「ゆず(三毛猫)」と「小太郎(柴犬)」の2種類のデザインが用意されています。

この甘噛みハムハムの販売価格は未定ですが、今春にクラウドファンディングが実施される予定です。

ラスベガスで開催中の家電見本市こと「CES」は同ロボットが展示されているので、もし現地に足を運ぶ機会がある方はその甘噛みを体験してみるのもいいかもしれません。

Source: ユカイ工学