リピーター続出! 無印良品のこだわり「足なり直角」靴下
シンプルで使いやすいと人気の無印良品の靴下。消費者と生産者のことを考えて使用しているオーガニックコットンや、直角の靴下をつくるまでの努力や魅力を最大限に伝えたいとリニューアルする姿勢がリピーターを増やす秘訣なのだろう。靴下はほぼ毎日履くものだからこそ、履き心地や素材にこだわりたい。無印商品の靴下に注目してみた。
今回注目したいのが無印良品の靴下。靴下の素材やつくり方へのこだわりがしっかりと詰まっているためだろう、一度無印良品の靴下を履くと、リピート購入してしまう人も多いのではないだろうか。さっそく靴下の素材とデザインのこだわりから紹介したい。
靴下というと、ニオイを気にする人が多いのではないだろうか。体温によって靴の中で蒸れた状態の靴下は、長く履いているとどうしてもニオイが気になる。そんな人こそ、無印良品の靴下はおすすめ。
靴下に多く使用される綿は、吸水性と通気性に優れる。しかし、靴下は足首周りやつま先をフィットさせるために、ポリウレタンなどの素材を混ぜる必要がある。綿のみの靴下ではフィット感がなく、ずれ落ちてきてしまうからだ。
無印良品でもポリウレタンなどを使用しているものの、可能な限り綿を増やしているのが特徴。ニオイが気になる人は、綿が多い無印良品の靴下を履いてみてその違いを実感してみたい。
綿が多く使われている無印良品の靴下だが、綿と言ってもただの綿ではない。無印良品の衣類に使われる綿は、すべてオーガニックコットンなのだ。
無印良品ならではの生成り色の紙タグにもしっかりと「綿はオーガニックコットンです。」と表示されている。無印良品の公式ホームページでも「無印良品にとって、綿は最も大切な天然素材のひとつです。」と掲げるほど重要視している。
実は無印良品は約20年も前から、商品に使用する綿をオーガニックコットンにする取り組みを始めているのだ。
近年、オーガニック志向の消費者が増加している。無印良品は、そんな消費者のことはもちろん、生産者のことも考えてオーガニックコットンを使用している。
そもそもオーガニックコットンとは、3年以上の間、農薬や化学肥料などを使っていない土で育てられた綿のこと。
綿をつくるには手間と時間がかかるため、通常は農薬を多く使用するのが一般的。しかし、綿をつくるために農薬を多く使用してしまうと、生産者やその土地の生物に大きな影響を及ぼす。
それでは無印良品が掲げる「感じ良いくらし」にはならないと考え、オーガニックコットンを使用することを決めた。
オーガニックコットンの割合を増やすため、2014年から無印良品の商品開発者は世界各国の生産地を訪れ始めた。生産に携わり、つくられる過程を知ることで、生産者とのつながりを深めながら商品への思いも深めているというわけだ。
こうした努力もあり、18年から衣類に使う綿のすべてがオーガニックコットンとなった。このように、消費者だけでなく生産者のことまで考えたものづくりが無印良品のこだわりである。
無印良品の靴下は素材にこだわったオーガニックコットンを使用しているが、デザインに対してのこだわりも抜かりがない。その一つが、かかとが足なりの直角になっている。
他店で販売される一般的な靴下のかかとは、くの字に曲がった120度になっていることが多い。しかし、無印良品の靴下は90度の直角になっている。
90度でないと、かかと部分に余りができてずり落ちやすくなる。わずか30度の工夫だが、長年の研究と改良によって考え出された角度なのだ。10年2月、無印良品の靴下は全てが直角の採用になった。
無印良品の靴下が直角になったきっかけは、公式ホームページでチェコに住むルジェナおばあちゃんとの出会いにあったという、ほっこりするコラムの中で紹介されている。東欧のチェコは雪国であるため、防寒対策が重要となる。靴下の履き心地もそうだ。
そんなチェコに住むルジェナおばあちゃんが編んだ靴下に無印良品が出会ったのは2006年のこと。ルジェナおばあちゃんが編んだ直角の靴下は、かかとがすっぽり収まり、ズレにくく履き心地がいい。その履き心地を多くの人に味わってほしいと、無印良品は考えて研究を開始した。
だが、思うように進まず、ルジェナおばあちゃんの娘さんに来日してもらって実際に編む様子を撮影。しかし今度は、その工程を機械化するのが難しく、サンプルをつくっては改良という工程を10回以上繰り返したそうだ。そうした苦労を経てようやく、06年10月に「足なり直角靴下」が誕生した。
06年に誕生した足なり直角靴下だが、その良さが伝わっていないと感じた無印良品は、さらにリニューアルを試みた。どうして足なり直角靴下がいいのか「わけ」を探索。改良を続ける様子をプロジェクト化し、実際に履き心地体験キャンペーンなどを行なった。
そうした過程を経て11年にリニューアルした足なり直角靴下は販売されたのである。
リニューアルのポイントは3つある。
・
編み設計のバランスを見直し、さらにフィット感を追求
・
かかとをすっぽりとおさめることでズレを抑える
・
圧力設定を見直したため、ズレを防ぎながら締め付けを感じさせない
よいものをつくって終わりではなく、常に追及し続け、よりよいものをつくり出す無印良品の情熱が伝わる。
素材やデザインなど、たくさんのこだわりが詰まった無印良品の靴下の中でも、おすすめの商品を5つ紹介しよう。
無印良品の5本指靴下は、他ではなかなか見つからない直角の5本指靴下。こだわりの直角がしっかり生かされている。外反母趾や巻き爪の人にも好評のレビューがある。
また、5本指なのが見えないように隠れ5本指靴下や、つま先のみのカバーなど、種類豊富な中から選択できるのもうれしい。
「足なり直角 ビジネス靴下」は、つま先部分の縫い目がなく平らなため、ビジネスの場面で革靴を着用してもごろごろした感じを抑える仕様だ。
ドッド柄やストライプ柄など、シンプルなデザインも使いやすい。一緒に編み立てたストレッチ糸に、汗のニオイを抑える効果を持たせたのも、蒸れやすい革靴を履く際にうれしいポイントである。
シンプルな靴下が多い無印良品だが、カラフルなスニーカー靴下もある。3色でワンセットになっており、カラーは赤・黄・ネイビーと、青・緑・黒の2セットある。
気分でカラーを変えたり、スニーカーに合わせて選んだりしてもいいだろう。
人気がある無印良品の靴下だが、素材へのこだわりは消費者だけでなく生産者まで、人気の商品も魅力を最大限に伝えるためにリニューアルを重ねる。
そんなストイックなこだわりがリピートさせる秘訣であり、ファンが多い理由に違いない。無印良品の公式ホームページでは、靴下を消耗品にしないコツや収納方法、洗濯の仕方まで役立つ情報も公開している。ぜひ一度、覗いてみてほしい。きっと店舗を訪れ、実際に商品を手に取ってみたくなるだろう。(GEAR)
●ニオイ対策を考えた素材の無印良品の靴下
今回注目したいのが無印良品の靴下。靴下の素材やつくり方へのこだわりがしっかりと詰まっているためだろう、一度無印良品の靴下を履くと、リピート購入してしまう人も多いのではないだろうか。さっそく靴下の素材とデザインのこだわりから紹介したい。
靴下に多く使用される綿は、吸水性と通気性に優れる。しかし、靴下は足首周りやつま先をフィットさせるために、ポリウレタンなどの素材を混ぜる必要がある。綿のみの靴下ではフィット感がなく、ずれ落ちてきてしまうからだ。
無印良品でもポリウレタンなどを使用しているものの、可能な限り綿を増やしているのが特徴。ニオイが気になる人は、綿が多い無印良品の靴下を履いてみてその違いを実感してみたい。
●無印良品の靴下はオーガニックコットン使用
綿が多く使われている無印良品の靴下だが、綿と言ってもただの綿ではない。無印良品の衣類に使われる綿は、すべてオーガニックコットンなのだ。
無印良品ならではの生成り色の紙タグにもしっかりと「綿はオーガニックコットンです。」と表示されている。無印良品の公式ホームページでも「無印良品にとって、綿は最も大切な天然素材のひとつです。」と掲げるほど重要視している。
実は無印良品は約20年も前から、商品に使用する綿をオーガニックコットンにする取り組みを始めているのだ。
●無印良品のオーガニックコットンは作り手のことも考えている
近年、オーガニック志向の消費者が増加している。無印良品は、そんな消費者のことはもちろん、生産者のことも考えてオーガニックコットンを使用している。
そもそもオーガニックコットンとは、3年以上の間、農薬や化学肥料などを使っていない土で育てられた綿のこと。
綿をつくるには手間と時間がかかるため、通常は農薬を多く使用するのが一般的。しかし、綿をつくるために農薬を多く使用してしまうと、生産者やその土地の生物に大きな影響を及ぼす。
それでは無印良品が掲げる「感じ良いくらし」にはならないと考え、オーガニックコットンを使用することを決めた。
オーガニックコットンの割合を増やすため、2014年から無印良品の商品開発者は世界各国の生産地を訪れ始めた。生産に携わり、つくられる過程を知ることで、生産者とのつながりを深めながら商品への思いも深めているというわけだ。
こうした努力もあり、18年から衣類に使う綿のすべてがオーガニックコットンとなった。このように、消費者だけでなく生産者のことまで考えたものづくりが無印良品のこだわりである。
●足なり直角のデザインにもこだわる無印良品の靴下
無印良品の靴下は素材にこだわったオーガニックコットンを使用しているが、デザインに対してのこだわりも抜かりがない。その一つが、かかとが足なりの直角になっている。
他店で販売される一般的な靴下のかかとは、くの字に曲がった120度になっていることが多い。しかし、無印良品の靴下は90度の直角になっている。
90度でないと、かかと部分に余りができてずり落ちやすくなる。わずか30度の工夫だが、長年の研究と改良によって考え出された角度なのだ。10年2月、無印良品の靴下は全てが直角の採用になった。
●無印良品の靴下が直角になった理由
無印良品の靴下が直角になったきっかけは、公式ホームページでチェコに住むルジェナおばあちゃんとの出会いにあったという、ほっこりするコラムの中で紹介されている。東欧のチェコは雪国であるため、防寒対策が重要となる。靴下の履き心地もそうだ。
そんなチェコに住むルジェナおばあちゃんが編んだ靴下に無印良品が出会ったのは2006年のこと。ルジェナおばあちゃんが編んだ直角の靴下は、かかとがすっぽり収まり、ズレにくく履き心地がいい。その履き心地を多くの人に味わってほしいと、無印良品は考えて研究を開始した。
だが、思うように進まず、ルジェナおばあちゃんの娘さんに来日してもらって実際に編む様子を撮影。しかし今度は、その工程を機械化するのが難しく、サンプルをつくっては改良という工程を10回以上繰り返したそうだ。そうした苦労を経てようやく、06年10月に「足なり直角靴下」が誕生した。
●無印良品の直角靴下はリニューアルもされている
06年に誕生した足なり直角靴下だが、その良さが伝わっていないと感じた無印良品は、さらにリニューアルを試みた。どうして足なり直角靴下がいいのか「わけ」を探索。改良を続ける様子をプロジェクト化し、実際に履き心地体験キャンペーンなどを行なった。
そうした過程を経て11年にリニューアルした足なり直角靴下は販売されたのである。
リニューアルのポイントは3つある。
・
編み設計のバランスを見直し、さらにフィット感を追求
・
かかとをすっぽりとおさめることでズレを抑える
・
圧力設定を見直したため、ズレを防ぎながら締め付けを感じさせない
よいものをつくって終わりではなく、常に追及し続け、よりよいものをつくり出す無印良品の情熱が伝わる。
●無印良品の靴下おすすめ商品5選
素材やデザインなど、たくさんのこだわりが詰まった無印良品の靴下の中でも、おすすめの商品を5つ紹介しよう。
●無印良品おすすめの5本指靴下
無印良品の5本指靴下は、他ではなかなか見つからない直角の5本指靴下。こだわりの直角がしっかり生かされている。外反母趾や巻き爪の人にも好評のレビューがある。
また、5本指なのが見えないように隠れ5本指靴下や、つま先のみのカバーなど、種類豊富な中から選択できるのもうれしい。
●無印良品おすすめのビジネス靴下
「足なり直角 ビジネス靴下」は、つま先部分の縫い目がなく平らなため、ビジネスの場面で革靴を着用してもごろごろした感じを抑える仕様だ。
ドッド柄やストライプ柄など、シンプルなデザインも使いやすい。一緒に編み立てたストレッチ糸に、汗のニオイを抑える効果を持たせたのも、蒸れやすい革靴を履く際にうれしいポイントである。
●無印良品おすすめのカラフルな靴下
シンプルな靴下が多い無印良品だが、カラフルなスニーカー靴下もある。3色でワンセットになっており、カラーは赤・黄・ネイビーと、青・緑・黒の2セットある。
気分でカラーを変えたり、スニーカーに合わせて選んだりしてもいいだろう。
●無印良品のこだわり靴下はリピーター続出
人気がある無印良品の靴下だが、素材へのこだわりは消費者だけでなく生産者まで、人気の商品も魅力を最大限に伝えるためにリニューアルを重ねる。
そんなストイックなこだわりがリピートさせる秘訣であり、ファンが多い理由に違いない。無印良品の公式ホームページでは、靴下を消耗品にしないコツや収納方法、洗濯の仕方まで役立つ情報も公開している。ぜひ一度、覗いてみてほしい。きっと店舗を訪れ、実際に商品を手に取ってみたくなるだろう。(GEAR)