しっかりとお金の管理をしていればよかった…と反省するものの、予想外の出費など発生するとそうもいかないですよね。そこで、家計改善コンサルタント・アドバイザーの高木瞳さんに、予想外の出費に振り回されないための家計管理法を教えてもらいました。

家計をコントロールできないことがストレスだった…!

以前は家計簿をつけているだけで、どうやって活用すればいいのか分からず、結局いつも家計をコントロールできないのがストレスでした。

ですが、年末に家計簿を振り返って「自分が振り回されているポイント」に気づいてから、翌年の家計管理がとてもスムーズになったんです! そこで今回は、お忙しい方でも「ここをチェックしておけば来年の家計管理がラクになる」というポイントを3つに絞ってご紹介します。

●毎月ではない出費に苦戦していた

まず、私がコントロールできないと悩んでいたのはすべて、毎月ではないイレギュラーな出費でした。

食費や日用品は毎月だいたい同じくらいなので予算が立てやすいのですが、毎月ではない税金や季節品、急な医療費やまったく予想外の出費などは、予測ができないと諦めていました。

しかし、予算を分けて考えてみると計画的に準備ができると気づいたんです!

【ポイント3つ】

(1) 来年の特別費がいくらか確認する
(2) 買い換えリストをつくる
(3) 予想外の出費はいくらあったか振り返る

 

●手順1:来年の特別費がいくらか確認する

特別費とは、税金、車検、冠婚葬祭、交際費など「毎月ではないけど支払いが決まっている出費」です。

これはひと月ごとにカレンダー式に書き出すことで把握できます。まずは来年一年の「出口が決まったお金」をしっかり確認。これだけでも大きな出費に振り回されることが激減しました!

●手順2:買い換えリストをつくる

つづいて、来年1年間で買い換えそうなものをリストアップします。

・家電
・季節品
・レジャー用品
・日用品
・子ども用品
・防災用品

すべて書き出したうえで、どうしても今年買うのか、まだ見送るのか、予算をざっくり計算して夫と相談しておきます。こうすることで、季節の始まりに急に買い換えて大きな出費に振り回されることを防ぐことができます。

●手順3:予想外の出費はいくらあったか振り返る

(1)と(2)は前年も計画を立てていますが、最後にそれでも「予想外だった出費」はいくらあったのか、家計簿を見てざっくり振り返ります。

「予想外だったから仕方なかった」と片づけずに、予想外の金額も毎年データを取っていくと、わが家の場合は毎年、年間20万円前後「予想外の出費」があるということが判明しました。

これに気づいてから年間の予備費として20万円を計算に入れて管理しています。この予備費の予算があるだけで安心ですし、使わなければ来年の予備費にスライドすればいいので、年末に「予想外も予想してみる」ことを実行しています。

●準備することで、支出に振り回されることも激減

この3つを予めチェックして1年をスタートさせると、支払いの計画も明確になり、振り回されることが激減して家計管理が本当にラクになりました! ストレスをなるべく減らして家計管理したい方や新年から計画的に管理していきたい方は、ぜひ試してみてください。