来年2022年は国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」と全国障害者スポーツ大会「とちぎ大会」の年です。

1月24日から30日までの7日間、日光で8年ぶりに冬季国体のスケート・アイスホッケー競技が開催され国体イヤーが幕を開けます。

地元開催の国体が間近になってまいりました。今回、栃木のために練習を重ねるアイスホッケーの成年チームを取材しました。

午後8時半、日光市の細尾ドームリンク。 

仕事を終えた選手たちが次々と集まってきます。

日光市で8年ぶりに開催される冬季国体。 

地元開催に燃えるアイスホッケーの代表メンバー候補は社会人と学生合わせて25人います。

しかし、練習時間を合わせるのは厳しく平日の夜は地元の社会人しか集まれないため、毎回10人程度で調整しています。

過去、栃木は優勝の経験があります。

しかし、愛知県で開かれた今年の国体ではまさかの初戦敗退。

地元開催の今回、そのリベンジに燃えています。

チームには元アイスバックスの選手も多く名を連ねています。

テクニックのあるベテランとスピードのある若手の「バランス」が武器のひとつです。

チーム最年長のDF萩原優吾選手。

アジアリーグで長く戦い抜いたテクニックは抜群で守備の要です。

現在、日光市の職員の萩原選手は8年前は現役のプロ選手でした。

自身として初めての地元開催の大会、全国から選手や関係者を迎えます。

萩原優吾選手:「無観客とは言え注目度は高い。同僚の受け入れ準備に感謝しながら戦いたい」

選手がそろって口にするのは「地元、栃木への思い」。

プロチームのアイスバックスを頂点に小学校から高校、社会人までアイスホッケー文化が根付いている日光でバックスのスクールに参加していた子どもたちが成長し同じチームでプレーする。年齢を越えたチームワークが誇りです。

昨シーズンまでアイスバックスのゴールを守っていた龍翔太郎選手は大学4年生だった前回の日光国体にも出場。

その時は出身地の宮城県代表としてでした。

プロ生活を終え、栃木でセカンドキャリアに踏み出した今回、再び日光での国体が巡ってきました。

龍翔太郎選手:「前回は日光に親しみはなかった。栃木8年目で恩返しの気持ちが強い。無観客だけど応援にこたえたい」

若手も負けていません。スピードに乗って攻撃のリズムを作り得点力が期待される宮本明朗選手は日光市出身の23歳。

小学校時代は安良沢ベガ、さらに日光中、日光明峰高校を経て強豪・中央大学では副キャプテン。 

4年生の去年、秋の大学リーグでは7戦全勝で4年ぶり4回目の優勝の原動力となりました。

4月からは県内で就職し、現在は地元のチームに所属しています。

子どものころはアイスバックスのスクールに通いテクニックを磨きました。

宮本明朗選手:「地元で嬉しいがプレッシャーもある。小さいころから知っている人が多くチーム力が他県より優れている」

チームには年末に行われるインカレの後、大学生が合流します。

「栃木のために」

アイスホッケータウン日光の誇りを胸に開幕まで残り1カ月半。地元での優勝を目指し熱い練習は続きます。