年の瀬も迫り県内でも正月準備が着々と進んでいます。

さくら市では縁起物の正月飾りの生産がピークを迎えています。

さくら市喜連川にある正月飾りの工場ではおよそ30人の従業員が土台となるしめ縄にダイダイや幣束などを飾り付ける作業を行っています。

この工場は長野県に本社を置く正月飾り製造販売の「秀〆」で、30年以上この地でしめ縄づくりを行っています。

県内には古くからコメ農家が冬に稲わらを使ってしめ縄を作る風習があり、そのノウハウを生かして1985年に最初の工場が作られました。

正月飾りには五穀豊穣や無病息災の意味が込められていますが、生産者の高齢化で大切な日本の文化を途絶えさせてはいけないという思いもあったといいます。

地域に合わせておよそ1000種類にも上る正月飾りは県内の4つの工場で1シーズンにおよそ100万個が生産され全国のホームセンターやスーパーマーケットなどに出荷されます。