真岡市で突風被害相次ぐ 屋根飛び倒木も
真岡市で1日、突風とみられる被害があり、車庫や物置の屋根が飛ばされました。けが人は確認されていません。
栃木県危機管理課と芳賀地区消防本部によりますと、1日午前6時20分ごろから30分ごろにかけて、真岡市の寺内、西郷、下大田和の3つの地区で突風の被害があったという通報が相次ぎました。
このうち西郷地区では物置のトタン製の屋根や木製の車庫の屋根が飛ばされました。けが人はいませんでした。
車庫の屋根は梁が太くかなり頑丈なものです。この住宅に引き込まれている電線に被害はなかったため、住民はこの屋根は突風で空中に舞い上がったのではないかと話しています。
さらに車庫の屋根の一部が50メートル近く飛ばされ、空き家を直撃しました。間には別の民家もあり突風の強さを物語っています。
宇都宮地方気象台によりますと、真岡市内の観測地点では午前2時に最大瞬間風速12.9メートル、午前5時51分に10.5メートルを観測しました。
真岡市くらし安全課は7つの地区で23件の被害情報を確認しました。
下大田和地区では高さ30メートルほどの木が倒れて道をふさぎ、これに気付かなかった乗用車が衝突しました。
宇都宮地方気象台は現地に職員を派遣して調査を行い、突風の種類は竜巻の可能性もあるものの特定には至らず、風速はおよそ35メートルと推定されるということです。