東京の京王線の車内で乗客が男に無差別に刃物で襲われた事件を受け栃木市で30日、警察と鉄道会社が合同で不審者に対応するための訓練を行いました。

訓練が行われたのは東武鉄道の栃木駅の構内です。

東武鉄道とJR東日本、そして東武線沿線を管轄する8つの警察署からおよそ60人が参加し、東京方面に向かう上り線のホームで酒を飲んでいた男が刃物を持って暴れる想定で行われました。

男は電車を待っていた2人を刃物で刺します。

その場にいた駅員が男を刺激しないように警察に通報。

けがをした人の救助をしながら一般の利用客を安全な場所に誘導して避難させます。

通報を受けた警察が到着し瞬く間に男を取り押さえました。

訓練を行った栃木警察署によりますと、管内では今年7月に新栃木駅で刃物を持った男が暴れる事件があったといいます。

2022年はいちご一会とちぎ国体が開かれ多くの人が県内を訪れることもあり、防犯意識を高めようと今回初めて合同で訓練を行いました。

訓練ではこのほか不審物が置かれやすいごみ箱やコインロッカーの点検の方法や不審者が襲ってきたときのさすまたの使い方の指導などが行われました。