21日、上場会見を行うアストマックスの牛嶋社長。(撮影:徳永裕介)

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投資顧問会社のアストマックス<8734>が21日、ジャスダックに上場した。公募価格9万円に対して初値は15万円、終値は11万9000円だった。

 同社は1992年、東京都渋谷区内で設立。投資顧問事業とディーリング事業を柱にし、債券や株式だけではなく、商品先物市場や金利商品などを運用対象としていることが特徴となっている。前期実績では、営業収益の74%をディーリング事業が占めていた。

 東京都中央区の東京証券会館で会見した牛嶋英揚(ひであき)社長は、今後の戦略として「成長の源泉は、顧客資産運用の分野にあると考えている。運用資産額をいかに増大させるかが経営課題。常に新しい運用手法を発掘したい」と抱負を述べた。また、配当性向については、連結ベースで30%をめどにしていく考えを示した。従業員(4月末現在で36人)は、中途採用を含めて増やしていく予定だという。

 06年3月期の連結決算で、売上高は前の期比56.2%増の18億5600万円、経常利益は同70.2%増の8億1000万円、純利益は同88.7%増の4億9500万円だった。07年3月期の業績予想は、売上高が前期比19.8%増の22億2300万円、経常利益は同14.2%増の9億2500万円、純利益は同8.1%増の5億3600万円を見込んでいる。【了】