任天堂による「Wiiリモコンの初期デザイン案」がリークされる
2020年7月、任天堂の内部資料がインターネット上に大量に流出する事態が発生しました。「ニンテンドー・ギガリーク」と呼ばれたこのデータ漏えいにより、任天堂はスーパーマリオ64でルイージをプレイアブルキャラクターとして準備していたことなどが明らかになっていたのですが、新たに開発初期のWiiリモコンに関する資料が発見されています。
Leaked Nintendo Emails Reveal Unused Wii Remote Designs
https://kotaku.com/early-wiimote-designs-uncovered-in-leaked-nintendo-emai-1847331531
2005年7月28日付けのメールには、さまざまなボタンを配置したライムグリーン色のWiiリモコンの画像が添付されていました。これはWiiリモコンの初期のプロトタイプであったと考えられており、最終的なデザインには含まれていない、いくつかのボタンが確認できます。初期のプロトタイプでは背面ボタンが「Aボタン」になっていたり、「Cボタン」が追加されていたりと、最終的なデザインとはかなり違ったものになっていることがわかります。
Early Wii Remote designs, including X and Y buttons and a remote ring. pic.twitter.com/4GJKEGgYlg— TV | Dreamers Dev (@lombTV) July 20, 2021
初期のプロトタイプからいくつかの改訂を重ねた後のデザインが以下。製品版のWiiリモコンのデザインにかなり近しいものとなっていますが、A案とB案はホームボタンの左右にあるボタンが「BACK(戻る)」「PAUSE(一時停止)」となっており、よりTVなどのリモコンに近いボタン構成になっています。なお、C案は製品版のWiiリモコンと同じボタン配置です。
Some later revisions of the remote, now with a more complete design. Note the "Rewind" and "Pause" buttons instead of the final Minus and Plus. pic.twitter.com/D8GgQHwuzk— TV | Dreamers Dev (@lombTV) July 20, 2021
さらに別のデザイン案として用意されていたのが、「D-a」「D-b」「D-c」「D-d」の4つ。D案はどれもホームボタンの左右にあるボタンが矢印になっており、これだけを見るとどのように使う予定のボタンだったのかが把握しづらいところ。
And here are some other designs, using left and right arrows instead of the Minus and Plus. pic.twitter.com/gEVTkt0Tjf— TV | Dreamers Dev (@lombTV) July 20, 2021
任天堂はWii以前のゲーム機で矢印ボタンを使用していなかったため、矢印ボタンを追加してもどのように使うものかを即座に理解することは困難だっただろうということで、「誰でもわかりやすいであろう+/−ボタンを採用した」とDreamers Devさんは指摘しています。
Wiiリモコンについては、過去に試作機の実機がオークションに出品されていたこともありました。
世界で1億台以上売れたあのWiiのコントローラー「Wiiリモコン」の試作機がオークションに登場 - GIGAZINE