冷凍でもふわとろ! 冷凍オムライス食べ比べ
たまご料理のなかでも人気のオムライス。たまねぎやハムなどの具材を塩コショウで炒め、トマトケチャップで味付けしたごはんを、ふんわりしたたまごで包む。洋食店のメニューとしておなじみだが、実は日本生まれの料理である。
冷凍オムライス。電子レンジでの加熱時間はおよそ5〜7分前後
ケチャップライスとたまごが奏でるハーモニーは、子どもから大人まで好きな味。今回は思い立ったらすぐに食べられる冷凍オムライス4品を食べ比べてみた。基本的にどれも電子レンジでの調理だが、外袋を開けずに温めるものもあれば、温める前に中袋にフォークで穴を開けるものもあり、温め方はさまざま。説明をしっかり読んでから調理しよう。
○明治「満足丼 濃厚オムライス」
ガツンと食べたい男性におすすめなのが、明治が2019年8月に発売した「満足丼 濃厚オムライス」。パッケージには、“男盛り”の文字が躍る。トレー入りなのでお皿は不要。袋を開け、トレーにかかっている透明なフィルムをはずし、ラップをふんわりかけて温める。
明治「満足丼 濃厚オムライス」（オープン価格、実売価格386円／360g ※編集部調べ）
真ん中にはとろりとしたたまごが広がり、その上にチーズとエビがのっている。それを囲むデミグラスソースは、かなり濃い茶色で、見た目からも味の濃厚さがうかがえる。
さっそく食べてみると、たまごはふんわりしていて、口のなかでとろける感覚がたまらない。デミグラスソースはコクと旨みがかなり濃厚。なかのチキンライスにも味がしっかり付いており、デミグラスソースの濃厚さに負けずうまく調和している。プリプリのエビも、食感と味のアクセントになっている。
「レンジ調理後でも、とろっとしたたまごとなるような作り方にこだわりました。濃厚デミグラスソースは、牛の旨みと、隠し味に赤ワインとしいたけの旨みを効かせています」（明治 フローズン・食品マーケティング部 調理食品G 宮崎巧生さん）
ソースが濃厚なうえ、360gとボリュームもあるので1皿で十分満足できる。30〜40代の単身男性の忙しい平日の夕食や休日の昼食にもおすすめとのことだ。
＜「満足丼 濃厚オムライス」のポイント＞
・濃厚で旨みたっぷりのデミグラスソース
・ガツンと360gの男盛り!
・ふんわりとろっとしたたまご
○ニッスイ「オムライス」
子どもにも食べやすい味付けで、幅広い年代から好評なのが、ニッスイ「オムライス」。1989年に発売された同社の商品「COOK FOR ME オムライス」がベースになっている。当初はお湯で温めるボイルインパウチ入りだったが、その後のリニューアルで電子レンジ調理へ変更になった。
ニッスイ「オムライス」（オープン価格、実売価格205円／230g ※編集部調べ）
外袋は開けずにそのまま電子レンジで温める。トレー入りなので温めたら袋から出してそのまま食べられるが、今回は中身が見えやすい写真を撮るため、あえて皿にのせなおした。トレーにはフィルムがかかっておらず、外袋とトレーしかゴミがでないのも、細かい点だがうれしい。
黄色が鮮やかで目を引くたまごはパッケージ表記のとおり、ふんわりした食感。生クリームを使うことで、このふんわり食感を実現しているそうだ。なかは鶏肉、コーン、グリーンピースなどが入った具だくさんのチキンライス。家庭で手作りしたときのようなやさしい味わいは、万人に愛されそうな味。鶏肉はごろっとしたかたまりで入っており、食べごたえもある。
「チキンライスは、完熟トマトのほどよい酸味に、野菜の自然な甘みと旨みのある味付けです。ソテーオニオンやチキンエキスを使用して味に深みを持たせています」と日本水産 家庭用食品部冷凍食品課の矢野佑佳さん。
＜「オムライス」のポイント＞
・子どもから大人まで好きなやさしい味付け
・生クリームを使ったふんわり食感のたまご
・チキン、グリーンピース、コーンなど具だくさん
○ポムフード「ポムオム」
専門店の味も冷凍に。全国に約100店舗を展開するオムライス専門店「創作オムライス ポムの樹」を運営するポムフードは、「店の味を自宅でも楽しみたい」という声に応えて、2015年9月に冷凍オムライス「ポムオム」を発売。店舗で提供する30種類以上の創作オムライスのうち、「定番ケチャップオムライス」をベースに商品化した。
ポムフード「ポムオム」(オープン価格、実売価格429円／230g ※編集部調べ）
外袋を開け、内袋にいくつかフォークで穴を開けて温めて、皿に盛り付ける。まるで、オムライスのお手本のようなきれいな形! 食べてみると、たまごは冷凍とは思えないほど、ふわふわ。ケチャップライスは酸味が控えめで、刻んだたまねぎもたっぷり入っており、食感と風味がよい。どこか懐かしい素朴な味わいのなかに洗練さもあるのは、さすが専門店だ。
そしてポイントは別添えのオリジナルケチャップ。甘みのある濃厚なトマトケチャップは店舗で提供されているのと同じもの。市販のケチャップとはひと味もふた味も違い、オムライスの味をさらにワンランク上げてくれる。
「小袋のトマトケチャップは国産たまねぎをふんだんに使用した、酸味を抑えたトマトケチャップです。オムライスもお店とできる限り同じ食材を使用しており、ご自宅でもポムの樹のオムライスをお楽しみいただけます」（ポムフード企画室の山下健二さん）。実際に食べた人から「お店の味を思い出した」という声も届いているそうだ。
＜「ポムオム」のポイント＞
・お店の味を気軽に自宅で
・たまごのふわふわ食感が秀逸
・店と同じオリジナルトマトケチャップ
○ファミリーマート「2つの美味しさ デミオムライス&ナポリタン」
最後はコンビニ商品。ファミリーマートの「2つの美味しさ デミオムライス&ナポリタン」はちょっと変化球。オムライスだけでなく、ナポリタンとセットになったものだ。
ファミリーマート「2つの美味しさ デミオムライス&ナポリタン」（398円／330g）
「洋食の人気メニュー『デミオムライス』と『ナポリタン』を組み合わせ、1度で2つの味が楽しめる仕立てです」（ファミリーマート広報部の吉澤智さん）
たまごはきれいな黄色。食べてみると、まるで作り立てのような、とろとろ食感にびっくり。たまごの上にかかった茶色のデミグラスソースはコクがあり、まろやか。ケチャップライスはトマトの酸味も感じられ、具のニンジンが多め。しっかりした味付けながら、全体として上品な味わいで、洋食店のオムライスのような味だ。
オムライスはトレーの半分弱。他社のものより小さいが、全体量が330gと多めなので、物足りなさはない。ちなみにナポリタンのソースも、旨みが濃く、適度な酸味もあって、後を引く美味しさ。両方を相互に食べ進めていたら、あっというまに完食した。
＜「2つの美味しさ デミオムライス&ナポリタン」のポイント＞
・洋食で人気の2つのメニューを一度に!
・とろとろ食感のたまご
・洋食店のような上品な味
子どもから大人まで好きなオムライス。電子レンジで温めるだけで手軽に食べられる冷凍オムライスは、テレワーク中の気軽なランチにもおすすめだ。
ケチャップライスとたまごが奏でるハーモニーは、子どもから大人まで好きな味。今回は思い立ったらすぐに食べられる冷凍オムライス4品を食べ比べてみた。基本的にどれも電子レンジでの調理だが、外袋を開けずに温めるものもあれば、温める前に中袋にフォークで穴を開けるものもあり、温め方はさまざま。説明をしっかり読んでから調理しよう。
ガツンと食べたい男性におすすめなのが、明治が2019年8月に発売した「満足丼 濃厚オムライス」。パッケージには、“男盛り”の文字が躍る。トレー入りなのでお皿は不要。袋を開け、トレーにかかっている透明なフィルムをはずし、ラップをふんわりかけて温める。
真ん中にはとろりとしたたまごが広がり、その上にチーズとエビがのっている。それを囲むデミグラスソースは、かなり濃い茶色で、見た目からも味の濃厚さがうかがえる。
さっそく食べてみると、たまごはふんわりしていて、口のなかでとろける感覚がたまらない。デミグラスソースはコクと旨みがかなり濃厚。なかのチキンライスにも味がしっかり付いており、デミグラスソースの濃厚さに負けずうまく調和している。プリプリのエビも、食感と味のアクセントになっている。
「レンジ調理後でも、とろっとしたたまごとなるような作り方にこだわりました。濃厚デミグラスソースは、牛の旨みと、隠し味に赤ワインとしいたけの旨みを効かせています」（明治 フローズン・食品マーケティング部 調理食品G 宮崎巧生さん）
ソースが濃厚なうえ、360gとボリュームもあるので1皿で十分満足できる。30〜40代の単身男性の忙しい平日の夕食や休日の昼食にもおすすめとのことだ。
＜「満足丼 濃厚オムライス」のポイント＞
・濃厚で旨みたっぷりのデミグラスソース
・ガツンと360gの男盛り!
・ふんわりとろっとしたたまご
○ニッスイ「オムライス」
子どもにも食べやすい味付けで、幅広い年代から好評なのが、ニッスイ「オムライス」。1989年に発売された同社の商品「COOK FOR ME オムライス」がベースになっている。当初はお湯で温めるボイルインパウチ入りだったが、その後のリニューアルで電子レンジ調理へ変更になった。
外袋は開けずにそのまま電子レンジで温める。トレー入りなので温めたら袋から出してそのまま食べられるが、今回は中身が見えやすい写真を撮るため、あえて皿にのせなおした。トレーにはフィルムがかかっておらず、外袋とトレーしかゴミがでないのも、細かい点だがうれしい。
黄色が鮮やかで目を引くたまごはパッケージ表記のとおり、ふんわりした食感。生クリームを使うことで、このふんわり食感を実現しているそうだ。なかは鶏肉、コーン、グリーンピースなどが入った具だくさんのチキンライス。家庭で手作りしたときのようなやさしい味わいは、万人に愛されそうな味。鶏肉はごろっとしたかたまりで入っており、食べごたえもある。
「チキンライスは、完熟トマトのほどよい酸味に、野菜の自然な甘みと旨みのある味付けです。ソテーオニオンやチキンエキスを使用して味に深みを持たせています」と日本水産 家庭用食品部冷凍食品課の矢野佑佳さん。
＜「オムライス」のポイント＞
・子どもから大人まで好きなやさしい味付け
・生クリームを使ったふんわり食感のたまご
・チキン、グリーンピース、コーンなど具だくさん
○ポムフード「ポムオム」
専門店の味も冷凍に。全国に約100店舗を展開するオムライス専門店「創作オムライス ポムの樹」を運営するポムフードは、「店の味を自宅でも楽しみたい」という声に応えて、2015年9月に冷凍オムライス「ポムオム」を発売。店舗で提供する30種類以上の創作オムライスのうち、「定番ケチャップオムライス」をベースに商品化した。
外袋を開け、内袋にいくつかフォークで穴を開けて温めて、皿に盛り付ける。まるで、オムライスのお手本のようなきれいな形! 食べてみると、たまごは冷凍とは思えないほど、ふわふわ。ケチャップライスは酸味が控えめで、刻んだたまねぎもたっぷり入っており、食感と風味がよい。どこか懐かしい素朴な味わいのなかに洗練さもあるのは、さすが専門店だ。
そしてポイントは別添えのオリジナルケチャップ。甘みのある濃厚なトマトケチャップは店舗で提供されているのと同じもの。市販のケチャップとはひと味もふた味も違い、オムライスの味をさらにワンランク上げてくれる。
「小袋のトマトケチャップは国産たまねぎをふんだんに使用した、酸味を抑えたトマトケチャップです。オムライスもお店とできる限り同じ食材を使用しており、ご自宅でもポムの樹のオムライスをお楽しみいただけます」（ポムフード企画室の山下健二さん）。実際に食べた人から「お店の味を思い出した」という声も届いているそうだ。
＜「ポムオム」のポイント＞
・お店の味を気軽に自宅で
・たまごのふわふわ食感が秀逸
・店と同じオリジナルトマトケチャップ
○ファミリーマート「2つの美味しさ デミオムライス&ナポリタン」
最後はコンビニ商品。ファミリーマートの「2つの美味しさ デミオムライス&ナポリタン」はちょっと変化球。オムライスだけでなく、ナポリタンとセットになったものだ。
「洋食の人気メニュー『デミオムライス』と『ナポリタン』を組み合わせ、1度で2つの味が楽しめる仕立てです」（ファミリーマート広報部の吉澤智さん）
たまごはきれいな黄色。食べてみると、まるで作り立てのような、とろとろ食感にびっくり。たまごの上にかかった茶色のデミグラスソースはコクがあり、まろやか。ケチャップライスはトマトの酸味も感じられ、具のニンジンが多め。しっかりした味付けながら、全体として上品な味わいで、洋食店のオムライスのような味だ。
オムライスはトレーの半分弱。他社のものより小さいが、全体量が330gと多めなので、物足りなさはない。ちなみにナポリタンのソースも、旨みが濃く、適度な酸味もあって、後を引く美味しさ。両方を相互に食べ進めていたら、あっというまに完食した。
＜「2つの美味しさ デミオムライス&ナポリタン」のポイント＞
・洋食で人気の2つのメニューを一度に!
・とろとろ食感のたまご
・洋食店のような上品な味
子どもから大人まで好きなオムライス。電子レンジで温めるだけで手軽に食べられる冷凍オムライスは、テレワーク中の気軽なランチにもおすすめだ。
