Netflixがソニーと複数年契約。『スパイダーマン』『ヴェノム』などの作品を独占配信

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世界最大手の動画ストリーミングサービス「Netflix」がハリウッドの大手制作会社「ソニー・ピクチャーズエンターテインメント」(以下、ソニー)と手を組んだ。

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ニューヨークタイムズなどの海外メディアは4月9日、Netflixがソニーの劇場公開後の新作映画を5年間独占配信する権利を確保したと報じている。ソニーは今回の契約で、映画館で公開される新作映画のほか、Netflixオリジナル映画も年に2、3回制作するという。

双方の契約により、ソニーのマーベル作品『モービウス』をはじめ、『アンチャーテッド』シリーズ、『スパイダーマン』シリーズ、『バッドボーイズ フォー・ライフ』の続編などがNetflixで配信される予定。アニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編なども劇場公開後にNetflixで公開される。ただし、『スパイダーマン』シリーズの最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年公開予定)と『ヴェノム』の続編である『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(原題)などは該当しない。

海外メディアは、ストリーミング動画市場の競争が激しくなり、コンテンツ確保が必要なNetflixと自社のストリーミングサービスのないソニーが手を組んだと分析した。

特に、Netflix内で人気コンテンツだったディズニー作品やマーベル作品はNetflixとの契約を終え、現在はディズニーの自社OTT(動画配信サービス)である「Disney+」を通じて配信されている。

(写真=Netflix、ソニー・ピクチャーズエンターテインメント)

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「Netflixは人気コンテンツだったマーベル作品がDisney+に移動し、困難を経験した。今回ソニーと独占契約をしたことによってマーベル作品に近づけるようになった」と評価した。

『スパイダーマン』『ヴェノム』『モービウス』などのシリーズの版権を持つソニーを通じて、こうしたリスクを減らそうとしているようだ。

契約はソニーの2022年の映画リストから開始する予定だ。