試合後のインタビュー中に涙を流したガブリエウ。(C) Getty Images

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 一昨季にコパ・デル・レイを制し、ヨーロッパリーグでベスト4まで勝ち進んだチームのベテランとして、現状に心を痛めているようだ。

 2月27日のラ・リーガ第25節、バレンシアは敵地で不振に喘いでいたヘタフェに0-3で敗れた。

 前半にマウロ・アランバリのゴラッソで先制を許したバレンシアは、後半の立ち上がりにムクタール・ディアカビがミスから決定機を阻止して一発退場。数的不利に陥ると、4分後にハイメ・マタに追加点を献上する。

 74分にも決定機阻止でガブリエウ・パウリスタにレッドカードが出されたが、ビデオアシスタントレフェリーの介入で、その前にオフサイドがあったとの判定で取り消しに。だが、2人目の退場は免れたものの、バレンシアは終盤にもカルレス・アレニャに3点目を許して力尽きた。

 4連敗で6試合白星がなかった相手に3ゴールを許して敗れたバレンシアは、これが今季10敗目。降格圏との差は6ポイントだ。28日の結果次第では、さらにその差は縮まる。残り13試合は、残留を争う戦いだ。

 スペイン紙『Marca』によると、ガブリエウは試合後のテレビインタビューで声を詰まらせた。昨季のチャンピオンズ・リーグ出場チームが残留を争うことについて触れられると、涙ぐんで「そんなのを聞くことになるなんて、クソったれだ」と嘆いた。

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バレンシアのような偉大なクラブが、そういうことを聞かなければいけないなんて、クソったれだよ。でも、僕たちは抜け出さなければいけない。僕たちはバレンシアだからだ。このクラブはそれにふさわしいからだ」

 バレンシアは次節、ホームで6位ビジャレアルと対戦する。上位相手に白星を取り戻し、「バレンシアにふさわしい」終盤戦へとつなげることができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部