GitHubでこの瞬間に発生しているイベントを「音」で体感することができる「Project Audio for GitHub」
GitHubは世界最大のソフトウェア開発プラットフォームであり、2019年10月〜2020年9月1年間の利用者総数は5600万人超、全ユーザーによるコントリビューションは19億以上を記録したと報告されています。「Project Audio for GitHub」は、毎日のようにGitHub上で行われている大量のイベントを「音」で体感することができるウェブサイトとなっています。
https://github.audio/
GitHub - debugger22/github-audio: Listen to music generated by events happening across GitHub
https://github.com/debugger22/github-audio
「Project Audio for GitHub」はその名の通り、GitHub上で行われる4種類のイベント(プッシュ・プルリクエスト・イシュー・イシューへのコメント)を監視し、それぞれのイベントがGitHub上で起きると音を鳴らすというウェブサイトです。
実際に「Project Audio for GitHub」がGitHub上で起きるイベントに応じて音を鳴らす様子は、以下のムービーを見ると確認できます。
GitHub上のイベントを「音」で感じられる「Project Audio for GitHub」が奏でる音色 - YouTube
「Project Audio for GitHub」を開くと、さっそくベルや弦の音色が響いてきました。画面上に現れる円はGitHub上で起きたイベントを示しており、円の数だけ音が鳴り響いています。
GitHub全体で起きるイベントを監視しているとはいえ、もう少し音が鳴るタイミングは散発的だろうと想定していましたが、まるで譜面がある曲のように聞こえるのは驚きです。全体的に優しい音色が流れるので、ヒーリング音楽としてバックグラウンドで流し続けても違和感がありません。
発生したイベントによって鳴る音が違います。薄緑色の円が示す「プルリクエスト」に対応して鳴るのは、オルガンの鍵盤を押したような音色。
黄色い円が示す「イシュー」と「コメント」に対応するのは、ギターなどの弦をつま弾くような音色です。
薄い青色の円が示す「プッシュ」に対応して、ベルの音が鳴ります。
画面上に現れる円にカーソルを合わせると、「Project Audio for GitHub」で音を鳴らしたページのURLを確認できます。試しにクリックすると……
音を鳴らしたコメントを見ることができました。
右上に表示されているツマミを動かすことで、音量を調節することが可能です。
また、「Project Audio for GitHub」ではリポジトリのURLに含まれる単語や文字列を入力し、鳴らす音をフィルタリングすることができます。試しに「github」と入力してみると……
URLに「github」という文字列が含まれるリポジトリのイベントのみに反応して音が鳴ります。さすがに「github」を含むリポジトリは多く、フィルタリングしても複数の音が重なって聞こえることもありました。
今度は「covid」でフィルタリングして、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」に言及したリポジトリにのみ反応して音が鳴るようにしてみました。
すると、「github」の場合よりは音が鳴る頻度が大幅に減ったものの、記事作成時点では10分間に10回以上の頻度で音が鳴り、そのたびに今この瞬間に世界のどこかで開発者がCOVID-19関連のプロジェクトに取り組んでいることが実感できました。