「進撃の巨人みたい」 上空から見た阿蘇の街並みが完全にファンタジーだと話題に
熊本県阿蘇市にある「大観峰」(だいかんぼう)を上空から撮影した風景が、ツイッターで話題になっている。
熊本帰ったー。大観峰。めっちゃ昔の大噴火で出来た。その中に町があるのすごくない? pic.twitter.com/mqKpgTm8Mf
— こはるちゃんやよっ@ニコ生主 (@koharunru_n) December 1, 2020
こちらは、ツイッターユーザーのこはるちゃん(@koharunru_n)さんが2020年12月1日に投稿したもの。機内から見える風景に
「熊本帰ったー。大観峰。めっちゃ昔の大噴火で出来た。その中に町があるのすごくない?」
と呟いている。
火山の噴火によって陥没したカルデラ盆地と、そのカルデラを囲む外輪山(縁にあたる山)。阿蘇ならではの光景に、ツイッターでは
「これはアニメの舞台」
「よく撮れてますね!!地元も驚くインスタ映えな一枚」
「まるでゲームの世界にいるみたいですね」
「すごい囲まれてる...!!進撃の巨人みたい」
といった反応が寄せられている。
市役所の反応は...
空の上から(画像はこはるちゃん(@koharunru_n)から)
12月7日、Jタウンネットは投稿者のこはるちゃんさんに詳しい話を聞いてみた。
投稿者は2日の15時40分頃、羽田発熊本行きの機内から写真を撮影。母親の四十九日の法要で、帰省したという。
「母親を失う悲しさは人生の中で最大のつらさではありましたが、時間が癒してくれるとともに少しずつ前を向くようになりました。
そんな中、機内から見た大観峰が綺麗で、地球の壮大なスケールに温かな感情を持ち撮影しました」
大観峰からの景色(阿蘇谷と阿蘇五岳)(画像は阿蘇市提供)
空の上から大観峰やカルデラ盆地を撮った写真は、珍しいものなのだろうか。
12月8日、話題になった写真を阿蘇市役所に見てもらうと、こんな感想が返ってきた。
「予想していた写真と違いました。地元の感覚からすると飛行機の進行方向に対して左側を撮った写真かと思いました。私たちは、普段阿蘇山をPRすることが多いです。大観峰から、阿蘇山を眺めることが多いんですよ」
市職員の言う「左側」とは、以下の地図の中央にある阿蘇五岳(中岳、高岳、根子岳、杵島岳、烏帽子岳)側を指している。
「正確には大観峰と呼ばれる地点を過ぎたところで撮影」したという(画像は投稿者提供)
大観峰からは、阿蘇の街並みや五岳などを一望することができ、展望スポットとしても人気が高いという。逆に言ってしまえば、今回のように「大観峰」そのものをまじまじと眺めることは、地元の人にとっては少ないわけだ。
「ただツイッター上の反応にあるように、県外の人から見ると大観峰方面を見ることも、面白いと思われているのだなあと...。写真には映っていませんが、カルデラの中に街並みが広がり、下には鉄道も走っています。
北外輪山方向を見るのは新しい切り口だと思いました」(市職員)
上から見たり、横から見たり...。違った視点で、日本の良さを再発見できた気がする。