中国四川料理店「天外天」

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 (有)天外天(TDB企業コード:981375839、資本金300万円、東京都文京区千駄木3-33-6、登記面=東京都文京区千駄木3-32-11、代表中川優氏)は、11月17日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は本多一成弁護士(東京都千代田区平河町2-7-5、TF法律事務所、電話03-6206-1310)。債権届け出期間は12月15日まで。

 当社は、2000年(平成12年)7月に、別会社が運営していた中国四川料理店「天外天」の営業を引き継ぐべく設立された。文京区千駄木にて本店(1989年オープン)および別館(90年オープン)の2店舗を運営し、本格四川料理の店として、特に「おこげ料理」で人気を博していた。また、当社代表は、日本における四川料理の父と呼ばれた有名シェフの愛弟子として知られ、店舗運営のほか、料理講習やテレビ出演なども行うなど相応の知名度を有し、2007年12月期には年売上高約2億3000万円を計上していた。

 しかし、近年は同業他社との競合が激しいなか、宴会需要などの落ち込みから客足が伸び悩み、2019年12月期の年売上高は約1億1000万円に落ち込んでいた。こうしたなか、今年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、宴会需要を中心とした客足が一段と減少し、売り上げが大幅にダウン。先行きの見通しが立たなくなったことから、11月15日に事業を停止し、今回の措置となった。

 負債は現在調査中。