ブルックス前在韓米軍司令官(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】ブルックス前在韓米軍司令官は3日、米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)に対し、韓国に配備された米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」を地対空誘導弾パトリオットなどと統合して運用すれば、追加配備する必要はないと主張した。

 ブルックス氏はTHAADについて、パトリオットや韓国軍の弾道弾早期警戒レーダー(グリーンパイン)などと統合し、北朝鮮のミサイル脅威から韓国を防衛できるとの認識を表明。THAADの追加配備より優れた統合防衛システムになると分析した。

 また、米国防総省ミサイル防衛局(MDA)がTHAADとパトリオットによるミサイルの統合迎撃実験に成功したことを取り上げ、実験の結果を韓国にも適用できると述べた。

 韓国と米国が先月、米ワシントンで開かれた定例安保協議後に発表した共同声明で、THAAD基地の駐留のための長期的な計画を策定するとの内容を初めて明示したことに関しては、「THAADの追加配備ではなく、既存のTHAAD部隊の駐留環境を改善するためのもの」との見方を示した。