乾の今季2点目のゴールが話題を呼んでいる。 (C)Getty Images

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 現地時間7月16日にラ・リーガ第37節が行なわれ、乾貴士が所属するエイバルはホームでバジャドリーと対戦。3-1で勝利を収めている。

 チームの2点目を奪ったのが乾だ。21分にCKからペドロ・ビガスのゴールで先制したして迎えた28分だった。エイバルの前線からのプレッシングが、敵のミスを誘発。フェデ・サン・エメテリオのバックパスに対し、GKが足を滑らせてしまい、ころころとボールはゴール方向に……。これにいち早く反応した乾が、ボールに追いつき、無人のゴールに蹴り込んだのだった。

 滅多にお目に掛かれない形で生まれた、日本代表MFの今シーズン2点目に、現地メディアも驚きを隠せないようだ。

 スペイン紙『MARCA』は「今季一番の“おバカ”ゴールだ。GKが滑り、ゴール前はタカシ・イヌイの支配下に置かれた」と報じ、『AS』紙は「イヌイのおかしな1点。バジャドリーのGKが滑ってエイバルの日本人をフリーにしたので、彼は落ち着いてゴールにボールを入れることができた」と報道。『SPORT』紙は「年間コミカルゴールにノミネートされるであろう一発だ」と伝えた。

 さらに、スペイン国外のメディアも反応。仏メディア『BESOCCER』は「無意味な試合でクレイジーなゴールの誕生。DFとGKの信じられないミスにイヌイは反応してゴール前に駆け込み、無防備な空のネットに叩きこんだ」と紹介。ドイツのサッカー専門誌『kicker』も、「バジャドリーのふたりを差し置いてフリーとなり、イヌイが珍しいゴールをあげた」と綴っている。

 形はどうあれ、昨年12月のグラナダ戦からゴールから遠ざかったいた乾にとって、嬉しい得点となったことだろう。最終節のビジャレアル戦で、有終の美を飾れるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部