「ポセイ丼」だけど肉料理 とある飲食店の新メニューがツッコミどころしかないと話題に
東京都大田区蒲田にあるギリシャ料理レストラン「スピローズ」が提供する、ちょっと変わった名前のどんぶりがツイッターで話題となっている。
ポセイ丼が思いの外人気がある pic.twitter.com/yDBnqfRvnZ
— サットン (@KingSatton) April 17, 2020
ポセイ丼をツイッターで紹介したのは、「スピローズ」の店長であるサットン(@KingSatton)さん。丼には
「ゼウスの兄で海を支配する最強神ポセイドン
海だけでは飽き足らずついに陸上までその力をみせつけるべく
豚肉の丼どんぶりになって登場です!」
と何ともユニークな説明文が書かれている。
「思いの外人気がある」とのことだが、はたしてどのようなものなのか...?Jタウンネットは2020年4月20日、サットンさんを取材した。
「海鮮じゃねーのかよ!」
4月からテイクアウト販売のみでの営業を行っている「スピローズ」。それに合わせて考案した新メニューがポセイ丼だ。どうやらネーミング先行だったらしく、
「ギリシャ料理店なので「ポセイ丼」を作ろうと思って」
と話す、サットンさん。
どんな料理にするか頭をめぐらす中で、「海を支配する神だから魚介ってなると普通」との考えに至ったそう。
そこで思い浮かんだのが、大好きなギリシャ神話をモチーフにしている漫画「聖闘士星矢」だ。
「聖闘士星矢に出てくるポセイドンは地上の覇権を狙って封じ込められたのでせっかくなら地上も支配させちゃおうと思ってお肉のどんぶりにしました。海鮮じゃねーのかよ! とつっこまれるとちょっと嬉しいです」(サットンさん)
ポセイ丼の中身について詳しく聞くと、
「ギリシャ産白ワインとスパイスでマリネにした豚肉、双子座のサガが泣くほど美味しいと評判といわれるキプロス産ハルミチーズの鉄板焼き『サガナキ』、ギリシャの伝統的ディップのザジキを添えてあります」
とのこと。どれもギリシャでは大変ポピュラーな料理だそう。
上に乗っているのは豚肉(写真はサットン@KingSattonさん提供)
ちなみにこのポセイ丼、元々はサットンさんがまかないで食べていたもの。販売を始めた理由については、
「なんとなく男性向きの『男飯』っぽいのを作りたくて。うちのお店は女性のお客さんが多いのですがぜひ男性にも来てほしいな! と思って作りました」
と説明した。
5日から販売を始めたというポセイ丼。ツイッターで話題になったことについて聞くと
「『これはえらいことになるぞ!注文殺到か!?』とわくわくしていたのですがだいたいいつもどおりでした」
とした。とはいえ、もちろんツイッターを見て気になった人も多いらしく
「ツイッター見た方が電話でご注文をくれるときに『ポセイ丼ひとつお願いします』とちょっと笑いながら言ってくれるのがとても嬉しいです。こんな閉塞感のある時だからこそ笑っていただけたら嬉しいです」
とも話した。
ポセイ丼は通常メニューにはないが、今後店内営業が再開しても残すことを検討しているという。
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