今回は2019年で僕の印象に残ったサッカーシーンを振り返ってみたいと思います。

2019年は1月にアジアカップがあり、9月にはワールドカップ予選が始まって12月のE-1選手権まで、日本代表は大忙しでした。また五輪に向けたU-22日本代表も年内最後の試合が28日のジャマイカ戦と、こちらもハードスケジュールだったと思います。

ただ、実は日本代表にしてもU-22日本代表にしても、難しい相手に必ず勝たなければならないという試合はありませんでした。その意味ではたくさんのテストをした年だったと思います。これだけ多くの選手が代表デビューを飾ることはそうそうないことですし、誰にもチャンスがありました。

ですが、その中で代表の座を奪い取った選手がいたかというと、それは疑問です。特に五輪代表は18名という枠があります。23人から5人減らされる、海外組も戻ってくるかもしれない、オーバーエイジも使うかもしれないという中で、新しい選手の台頭ということに関しては、まだまだだったでしょう。

そう考えると今年一番の出来事は代表関連ではないと思います。それよりも僕の印象に残ったのは横浜FMの15年ぶりの優勝でした。

もうオリジナル10と呼ばれる1993年のJリーグ発足時に参加していたチームで、J2降格を経験していないのは鹿島と横浜FMだけになりました。安定している鹿島と違って、横浜FMは何度か降格の危機を経験しました。また去年は12位と苦しんでいました。

それをはねのけて優勝できたのは、非常に感慨深いものがあります。昔の安定した守備から速攻を仕掛けるスタイルではなく、縦に速い攻撃的な戦術に変更してタイトルを獲ったというのも評価されるべきでしょう。

こういう古豪の復活はうれしいものです。これが僕にとって2019年に一番印象的な出来事でしたし、来シーズンも横浜FMに注目しようと思っています。

さて年の瀬が迫って参りました。みなさま、どうかよい年をお過ごしください。また来年もよろしくお願いいたします。