お掃除ロボットの代名詞となったルンバは、多少の段差はものともしませんが、さすがに階段や段差を乗り越えることはできません。しかし、もしもお掃除ロボットがドローンのように空を飛べたなら、家の中のお掃除はさらに楽になるのではということで、お掃除ロボットに飛行機能を追加してしまった猛者が登場しています。

A Roomba that CAN FLY! - YouTube

空飛ぶロボット掃除機を作成してしまおうというのは、YouTubeチャンネルのPeterSripolを運営しているピーター・チャペルさん。



あまりにも汚い部屋に住んでいるという友人のために、Amazonでロボット掃除機を購入。



届いたのはAnkerのロボット掃除機。



試しに使ってみると、正確に段差を検知してくれるため、階段から落ちていくということはありません。



試しにロボット掃除機の裏面についているセンサー部分をテープで隠すと……



階段から転がり落ちてしまいました。





センサーがむき出しのままだと階段や階下を掃除することができず、センサーを隠すとロボット掃除機が階段から転がり落ちてしまうということで、複数フロアを1台のロボット掃除機で清掃することはほぼ不可能。



と思いきや、突如ローターが回りはじめ……



ちょっとずんぐりむっくりとしたドローンのような物体が登場。



なんと、ロボット掃除機が空を飛んでいます。チャペルさんの友人たちも「なんてこった!」という表情を浮かべます。



この空飛ぶロボット掃除機をどうやって作ったのかというと、まずは改造してもOKなロボット掃除機を準備。プラスチック製の安価で軽いものが良いようです。



天面部分にホワイトペンで線を引き……



ロボット掃除機の側面についているバンパーを取り外します。



そして側面の3か所にローターを取り付けます。



ホワイトペンで線を引いていたのは、ローターを均等に取り付けるためでした。



さらに、3つのローターを制御するための基板を設置。



バッテリーは外付け。試作段階では男性が手に持っている巨大な直方体をバッテリーとして使用します。



さっそくドローンパーツの電源をオンにして……



飛ばしてみます。しかし、最初はロボット掃除機が床からほんの少し浮き上がる程度で、ドローンのように安定して飛行することはできません。



そこでスチレンボードのようなものをカットして……



手作りの舵を作成。舵サーボと一緒にローター部分に取り付けました。



舵サーボは接着剤でお掃除ロボットの側面部分に固定。



そして再び飛行テスト。



舵を追加したことで動作がかなり安定しており、しっかり飛行することも可能に。



さらに、お掃除ロボットを机の上に着陸させることにも成功しています。



飛行機能搭載型ロボット掃除機が完成したということで、さっそくパーティーを開いて友人たちに自作のロボット掃除機を自慢します。



問題だった階段も、飛行機能により完全に克服しました。



空飛ぶロボット掃除機を見て大はしゃぎする友人も。どうやら彼もお掃除ロボットに複数フロアの掃除を任せたかったようです。



単に「飛ばした」というだけではなく、ちゃんとゴミも掃除できていました。数年後には、ロボット掃除機が空を飛ぶのは当然になっているかもしれません……。