【ラグビーW杯】「誰も見ていなくても信号待つ」 英BBC取材陣が触れた「愛すべき日本文化」を称賛
「私たちが日本大会を愛する理由」の特集で記者、解説者らが大会を回顧
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は成功裏に幕を閉じた。英公共放送「BBC」は「私たちが日本大会を愛する理由」と題して取材した記者、解説者らが今大会を振り返る特集を展開。それぞれが思い出を語っているが、「日本人はルールを愛し、逸脱することがない」と規律が守られた文化が称賛されている。
大会を取材した記者、解説者らが振り返り、それぞれが「日本大会を愛する理由」を挙げる特集。「リスペクト」との項目で語ったのは「BBCスポーツ」のジャーナリスト、ベッキー・グレイ氏だ。「日本の社会はリスペクトについて多くのことを私たちに教えてくれる」と語り、いくつかの例を挙げた。
「電車はそこら中に携帯電話使用禁止のサインが貼られ、試合の日は英語で他人に迷惑をかけないようアナウンスがされる。他人に対する尊重に重きを置く文化はピッチ上でも見られる。試合後もグラウンド上に残り、それぞれのコーナーに対して日本文化のお辞儀をする」などと挙げ、他人に敬意を思いやる姿勢に熱視線を寄せた。
同様に「ルール」を挙げたのが、「BBCラジオ」でプロデューサーを務めるルイ・グウィリアム氏だ。「日本人はルールを愛し、それから逸脱することがない。しかし、それは日本での生活を快適で簡単なものにする」と規律に守られた国民性により、日常が良いものになっていると指摘した。
「誰も見ていなくても信号を待つ」「電車は1分遅れただけでも公に謝罪」
「みんな、横断歩道では緑の男の人(青信号)を待ち、裏路地でも誰も見ていなくても待っている。駅のホームの地面にはどこで電車を待つか書かれており、誰も押しのけて入ろうとする人はいない」
「電車は常に時間通りで、1分遅れただけでも公の謝罪のメッセージが入る。そして、室内ではジムであれ、靴を脱がなくてはならない。そして、プールでは帽子を被らなければいけない」
このように例を挙げ、交通ルールの厳守や電車の正確な運行など、日常生活にある独特の「ルール」に興味を示したようだった。44日間に及んだW杯。長期間に取材を行った「BBC」の取材陣も多くの日本文化に触れ、ピッチ上の盛り上がりのみならず、母国のファンに魅力をレポートしていた。(THE ANSWER編集部)