iOS 13.2で新登場のiPhone 11/11 Proで使えるカメラの新機能「Deep Fusion」の使い方
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2019年10月29日にAppleがリリースしたiPhone向けの最新OSである「iOS 13.2」では、iPhone 11およびiPhone 11 Pro/11 Pro Maxの進化したカメラで利用可能な「Deep Fusion」という機能が追加されました。
How to use Deep Fusion on iPhone 11 and 11 Pro camera - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2019/10/29/how-to-use-deep-fusion-iphone-11-pro-camera-feature/
Deep Fusionは特定条件下でバックグラウンドで自動で機能する画僧処理システムで、新しく登場したナイトモードやほかのカメラオプションとは異なり、Deep Fusionが機能しているかどうかを示すアイコンなどは存在しません。ただし、「超広角レンズを利用している場合」「『写真のフレームの外側を含めて撮影』のオプションがオンになっている場合」「バーストモードでの撮影時」はDeep Fusionが機能しない模様。
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iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro MaxでDeep Fusionを利用するためのポイントは以下の通り。
1:iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro MaxでOSがiOS 13.2以降にアップデートされていることを確認。
2:「設定」→「カメラ」から「写真のフレームの外側を含めて撮影」をオフに。
3:カメラで広角もしくは望遠カメラを使用(倍率1×以上を利用)
4:Deep Fusionはバックグラウンドで機能(バーストモードでは機能しない)
Apple Special Eventsの中でDeep Fusionについて説明したフィリップ・シラー上級副社長は、「(Deep Fusionでは)9枚の画像を撮影します。シャッターボタンを押す前に既に4枚の(露光時間が短い)画像を撮影しており、続けて4枚の画像を撮影、そしてシャッターボタンを押すと、露光時間の長い画像が1枚撮影されます。そして、わずか1秒で(A13 Bionicチップの)Neural Engineが露光時間の長い写真と短い写真を分析し、最も高精細でノイズの少ないものを各ピクセルの中から1つずつ選択して最適化するという処理を、2400万ピクセル分実行。(iPhoneにおいて)Neural Engineが画像処理を担当するのは初めてのことで、これはコンピューターによる写真のマッドサイエンスです」と語っています。
September Event 2019 - Apple - YouTube
海外メディアのThe VergeがAppleにコメントを求めたところ、「カメラアプリにも写真アプリにも(Deep Fusionが機能していることを記す)インジケーターはなく、Exif情報にも(Deep Fusionが機能していることは)表示されません。Appleは人々に最高の写真をどうやって手に入れるかを考えてほしくないため、意図的にDeep Fusionが機能していることを見えなくしています」という返答があったそうです。
なお、広角カメラでの撮影時は明るい環境もしくは中程度の明るさの環境ではスマートHDRがオンになり、中程度の明るさ以下の環境ではDeep Fusionが機能し、暗所ではナイトモードが機能するとのこと。そして、望遠カメラでは基本的にDeep Fusionが機能するものの、非常に明るい環境下ではSmart HDRが機能し、超広角カメラではDeep Fusionが有効化されずSmart HDRが機能するとのことです。