そろそろロールキャベツやポトフがおいしい季節。キャベツは料理界の万能選手ですが、北海道で一時期だけ出回っているキャベツの大きさがあまりに大きすぎ!と見た人たちをびっくりさせています。

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 このキャベツの画像をツイッターに投稿したのは、ボードゲームなどを制作している“俗”さん。

 「以前『北海道のキャベツはデカいよ。3歳児くらいあるかも』と言ったら『嘘つけ、盛り過ぎ』と疑った知人に向けて」という一文とともに写真を投稿。そこに写っているのは、とある大型スーパーの野菜コーナーの一部分。

 左側にちんまりと写っている白い束は、大根。そして隣の専用置場に置いてあるのは、左側に袋詰めにされて売られている普通サイズのキャベツやカブ。右側の黄緑色で、野菜用テープが巻かれている方が、道内で収穫されたキャベツ。

 見た目5個は入っていると思しき普通サイズのキャベツの袋の大きさと、その右側にある巨大キャベツの大きさは、ほぼ同じくらい?思わず目を凝らして見比べてしまうほどです。

 俗さんのこの分かりやすい対比の写真に、「さすが北海道スケールが違う」「大根が小さくみえます」とその大きさにびっくりするコメントが続々。そして、「これだったら『赤ん坊がキャベツ畑から生まれる』のも納得できる」と、ヨーロッパでよく言われている言葉にも納得してしまう人も。

 一方、道民の皆さんは、「私の中では冬前の風物詩ですね」「え、これ北海道だけなの!?」「見慣れた光景ですねー(笑)」と、ごく普通といった反応。ニシンなどと一緒に漬け込む、漬物用のキャベツとして出回っているのだそう。

 俗さんにも聞いてみたところ、「買い求めるのは、主にご年配の主婦の方が多く、昔は越冬用に各家庭で漬けていました。現在では生産する農家が減ったので、最近では見かけるお店が減りました。札幌近郊で見かけることが多く、道東ではあまり聞きません。秋の1〜2週間だけ、大型スーパーや八百屋で売りに出されます」との話。

 生食でもいけるそうですが、雪の下で寝かせたキャベツはより甘みが増すのだそう。冬の間に摂取できる野菜をニシンなどの魚と一緒に漬物にして保存し、冬を過ごすという先人の知恵が生きている……のでしょうけど、この大きさ、道民ではないとやはり見るたびに目を見張ってしまうのでは。

 日本では冬の間の野菜を確保するために、全国各地に様々な漬物が根付いていますが、近年は年間通して野菜を購入できるためか、その習慣も失われつつあります。生産する側も売れなければ作れないので、こうした地域独自の食文化を大事にしていける風潮が消えてしまわないことを祈るのみです。

 ちなみに、俗さんが所属する「RareSightGames」では、2019年11月23〜24日に東京ビッグサイトで開催される「ゲームマーケット2019秋」にて、道産食材をテーマにしたボードゲームを出展するそうなので、北海道の食材に興味がある人はそちらものぞいてみると新しい発見があるかもしれませんよ。

<記事化協力>
俗さん(@zokuy)

(梓川みいな)