【MLB】大谷は“お茶目”な人気者 米メディアが同僚らの“証言”伝える「彼は何でも得意」
2年間のメジャー生活で外国語からユーモアまで磨き、指揮官も「彼は本当に面白い」
13日(日本時間14日)に、シーズン終了を待たずに左膝の手術を受けたエンゼルスの大谷翔平投手。これまで2年間のメジャー生活ではさまざまな活躍を見せてきたが、どうやらそれは表舞台だけではないようだ。米スポーツメディア「ESPN」は、「ショウヘイ・オオタニは打てる、投げられる、そして、チームメートを笑わすこともできる」と題した特集を掲載。大谷の“愛され力”の高さが浮き彫りとなっている。
まだ母国語以外に堪能ではないが、英語やスペイン語を話すメジャーリーグのチームメートたちに愛されているという大谷。同僚は、その圧倒的な能力だけでなく、社交的な性格と可笑しいタイミングを面白いと思っているからだという。救援右腕のキャム・ベドロジアンは特集の中で「毎日、彼は新しい言葉を学んでいるみたいだよ」とコメント。しかし学んだ多くはスペイン語の汚い言葉で、日本ハム時代はスペイン語を話す助っ人が多く、大谷には馴染みがあるというのだ。
また記事では、言葉に不慣れだった昨季、エンゼルスのある打者が長い打席となっている時に大谷が「キープ・ファイト!」と声を出したというエピソードを紹介。これをチームメートたちが面白いと思い、昨季中は打席が長くなった時にそのように声を掛けるのが流行ったそうだ。昨年、トラウトが大谷に「Happy Easter」を日本語ではどう言うのかと尋ねたときには、大谷は笑顔で「ハッピー・イースター」だと答え、チームメートは大爆笑だったと振り返っている。
今年はそのユーモアもパワーアップした様子。ブルペン入りした際にオースマス監督からどうだったか聞かれた大谷は、親指を立て、わざと不自然な笑みを浮かべ、「グレーーート」と答えたという。オースマス監督は同メディアの取材に対して「ちょっとしたユーモアだね。彼は本当に面白いよ」とコメントしており、大谷の“ユーモアセンス”を認めている。
「彼は何でも得意だ。ずるいよね。羨ましいよ。スーパーマンみたいだ」
言葉だけでなく、大谷はさまざまな“才能”でも同僚たちと仲良くなることができるという。記事は昨年のスプリングトレーニング序盤に、当時エンゼルスで現フィリーズの右腕パーカーとスマホゲームの「クラッシュ・ロワイアル」を一緒にプレーし、他のチームメートたちともゲームを通して親しくなっていったと紹介。大谷は、エンゼルスのクラブハウスで「クラッシュ・ロワイアル」の“レジェンド”という立場を確立しているようで、同僚のラミレスは「彼は何でも得意だ。ずるいよね。羨ましいよ。スーパーマンみたいだ」と“証言”している。
もちろん、投打にも才能を持つ二刀流。かつての女房役で、現在はアストロズのマルドナードは、大谷が来季エリート投手になることに「疑いはない」と「ESPN」に語っている。今年からエンゼルスでプレーするラステラも大谷のパワーに魅せられたといい、「彼の打撃練習は今までに見たことがないようなものだ」と驚嘆。マルドナードは最初から大谷との関係を築くことを優先していたというが、すぐに大谷がお茶目な人だと分かったと語っている。靴下、リストバンド、帽子など、よくロッカーのものがなくなっていて、その度に大谷がいたずらっぽく笑っているのを発見したというのだ。
同僚たちも次第に、大谷を知るようになったと記事では続けている。カルフーンは「今年、彼はもっと活発になったと思う。慣れたんだろうね」と2年目での“進化”について証言。ラミレスも「いつもどこでも彼の面白い笑い声を耳にするよ。皆、彼と冗談を言っているんだ」とコメントしている。今季はもうプレーを見ることができないが、来季は二刀流、そしてユーモアのセンスもさらに磨いて復活することを同僚たちも待ち望んでいるに違いない。(Full-Count編集部)