マンUのデ・ヘア photo/Getty Images

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2〜3年ほど前は誰も疑わぬ世界トップレベルのGKの1人と言われていたのだが、マンチェスター・ユナイテッドGKダビド・デ・ヘアの評価は変わりつつあるのだろうか。

デ・ヘアは驚異的な反射神経でシュートをブロックするなど、長年にわたってマンUの守備を支えてきた名手だ。しかし、昨年のロシアワールドカップあたりから評価に狂いが生じ始めた。スペイン代表の守護神として臨んだワールドカップでは、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのシュートを正面に入りながら後ろにこぼしてしまったり、何かと不安定だった。

2018-19シーズンも苦しい展開となり、チームの失点数は54失点。失点数はデ・ヘア1人の責任ではないが、昨季はリーグ戦でクリーンシートを7回しか達成できなかった。これはマンU加入以降では最低の数字となっている。マンU加入以降は常に二桁のクリーンシートを達成していただけに、7回まで減ってしまったのは何とも寂しい。

英『Squawka』も自信を失っているのではないかと気にかけている。昨季リーグ戦では63分に1失点のペースでネットを揺らされてしまい、個人的にも苦いシーズンとなった。失点数はチーム全体の問題ではあるものの、昨季プレミアリーグで絶賛されたのはリヴァプールのアリソン・ベッカーやマンチェスター・シティのエデルソン・モラレスの方だ。ややデ・ヘアの存在感が薄くなっているのは間違いない。

しかもチェルシーではスペイン代表のライバルでもあるケパ・アリサバラガが奮闘している。アリサバラガは昨季チェルシーで14回のクリーンシートを達成しており、代表でも常連メンバーとなってきている。

デ・ヘアは今季開幕節でチェルシー相手にクリーンシートを達成したが、そこからウォルバーハンプトンとクリスタル・パレス相手には失点している。チームを再びトップ4へ導くためにも最低二桁はクリーンシートを達成したいところだが、デ・ヘアはプレミアの主役GKとなれるのか。ワールドカップからのパフォーマンスで評価が怪しくなってきているのは間違いない。

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