北村匠海、声優“初”挑戦で新境地「挑戦的な作品に」『HELLO WORLD』で松坂桃李、浜辺美波らと共演
映画『HELLO WORLD』プロジェクト始動イベントが8日、都内・スターライズタワー スタジオアースにて行われ、キャストの北村匠海、松坂桃李、浜辺美波、2027SoundよりOKAMOTO'S、Official髭男dism、Nulbarich、監督の伊藤智彦が登壇した。
『SAO』ムーブメントを巻き起こした立役者・伊藤智彦監督の最新作『HELLO WORLD』。物語の舞台は2027年・京都。内気な男子高校生・直実の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミが突然現れる。ナオミによれば、瑠璃は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうという。彼女を救うため、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。
主人公・堅書直実の声は本作が声優“初”挑戦となる北村匠海が担当。また直実の10年後の自分・カタガキナオミ役に松坂桃李、2人が救おうとするヒロイン・一行瑠璃役に浜辺美波が声をあてる。
声優“初”挑戦となった北村は、アニメーション好きと言い「細田守さんの作品のオーディションには中学生のころから行っていて。『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』などに行ったり、ずっとどこかで声優をやりたいなと思っていたところでした。伊藤監督のもとで初めてやれる、しかも自分の好きなSFモノで。いろんな線が繋がったような気がしていて、自分にとってかなり挑戦的な作品になりました」とコメント。
家族ぐるみでジブリ好き=ジブラーのようで「うちの愛犬の名前はハク(『千と千尋の神隠し』)ですし、満を持してというか、本当にアニメが好きなので夢が叶って嬉しいですね」と喜びをあらわにした。
『パディントン』シリーズで主演声優としても活躍している松坂は、今回のオファーに「くまは『パディントン』でやったし、パンダとかワニとかコウモリ…台本をいただく前からいろいろ自分の中で妄想をしていました。今回は男、しかも10年後!人間だったんですね。意表を突かれました。監督からもお手紙をいただいて、熱いメッセージを受けましたね」と明かした。
ヒロイン・一行瑠璃役を演じる浜辺は、『君の膵臓をたべたい』以来となった北村との再共演に「ひたすら(北村が好きな)ガンダムのプレゼンをされてました(笑)」とにっこり。
先にセリフを収録してから画をつけていく制作手法・プレスコ(鋭意制作中)にて進行している本作。北村は「声だけで表現するのは難しかったですね。お2人(松坂・浜辺)に助けられましたし、一緒に人格を作り上げていったような感じです」と収録を振り返る。松坂も「『パディントン』はすでに画が出来上がった状態でしたが、今回はプレスコで想像力を膨らませて演じなければいけなかった。叫ぶシーンとかもあって、難しかったですね」と、プレスコ制作の難しさを述べた。
今作の音楽を担当するのは、「今もっともおもしろいアーティストたちによって、新しい映画音楽のかたちを創造する」というコンセプトのもと、映画『HELLO WORLD』のためだけに結成されたエクスクルーシヴな実験的プロジェクト、2027Sound。OKAMOTO'Sをハブとして、企画に賛同したOfficial髭男dism、Nulbarich、OBKR、Yaffle、STUTS、BRIAN SHINSEKAIら同世代の仲間が集結する。
映画のシーンに合わせて書き下ろされた3曲の主題歌は、OKAMOTO'S、Official髭男dism、Nulbarichが担当。イベントには、OKAMOTO'Sメンバーのオカモトショウ(Vox)、オカモトコウキ(Gtr)、ハマ・オカモト(B)、オカモトレイジ(Drs)、Official髭男dismメンバーの楢崎誠(Ba/Sax)、小笹大輔(Gt)、藤原聡(Vo/Pf)、松浦匡希(Drs)、NulbarichのJQ(Vo.)が出席。
オカモトショウは、2027Soundプロジェクトに「すごく革新的なプロジェクト。挑戦することは良いことだし、仲間たちの力で映画をもっと華やかに、切なさを増したりすることができたらと思っています。(映画が)完成した時、ボロ泣きすると思います。我が子が巣立つ時の感動のようなものがあると思います」と述懐。藤原は、Official髭男dismによる主題歌「イエスタデイ」について「とてもスピード感のあるシーンを、さらに歌で加速させていくイメージで作りました。様々な葛藤を描きながらも爽やかなサウンドで、心の弾んでいくように音を決めていきました」とコメントした。
劇中の重要な場面でかかる主題歌「Lost Game」を手がけたJQは「ネタバレになってしまうので…3人目の直実・ナオミだと思って作りました」とコメントを控える。楽曲を聴いた松坂は「ものすごく直実・ナオミの感情にグッと引き込まれる。直実・ナオミの気持ちがより鮮明になるというか、プレスコでやっている時に聴きながらやりたかった。それくらい感情にぴったりのものがありました。感動しました」と絶賛した。
ダンスロックバンド・DISH//としても活動している北村は「ものすごいメンバーが集まったなと。OKAMOTO'Sさんとは対バンをさせてもらったり楽曲もいただいていますし…これだけ素晴らしい方々が集まって一つの映画の音楽に取り組んでいただけたことは、本当に新しく、実験的だなと思いました。こんな映画音楽聞いたことがないと、早く大きなスクリーン、良いスピーカーで聞いてもらいたいなと思っています」とコメントした。
映画『HELLO WORLD』は9月20日(金)全国東宝系にて公開
(C)2019「HELLO WORLD」製作委員会
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