NTT東日本が紹介した緊急地震速報の配信。(撮影:東雲吾衣)

写真拡大

震災や自然災害への対策技術が一堂に集まる「震災対策技術展・自然災害対策技術展」(主催・神戸国際観光コンベンション協会、神戸防災安全公社)が2日と3日、横浜市のパシフィコ横浜で開催された。企業の技術や商品の展示のほか、災害対策などに関する講演会が開かれた。

 今回で10回目を迎える同展示会には199社が出展し、耐震補強技術や防災情報システムなどを紹介した。開催1日目の2日には、昨年の入場者数を100人以上も上回る4381人が訪れた。

 NTT東日本(本社・東京都新宿区、高部豊彦社長)は、緊急地震速報の配信や受信端末を紹介した。日本全国に約1000カ所設置されている地震計で地震波をとらえ、地震発生前に震源地や震度を知らせる。端末が速報を受信すると、地震までの猶予時間を画面に表示したり、音声で避難行動を指示したりする。販売時期や価格は未定だが、パソコン上で画面を表示できるようにするなど一般家庭でも導入できるような価格、システムを検討する可能性もあるという。【了】