日本代表は、コパ・アメリカ初戦のチリ戦に臨み0-4と大敗した【写真:Getty Images】

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日本がチリに0-4完敗、ブラジル人記者がFW上田に言及「良い印象は全くない」

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間17日のコパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ初戦でチリ戦に0-4と大敗した。

 現地スタジアムで取材していたブラジルメディアの記者は、この日プレーした日本代表選手の中で“最低評価”の選手を名指しすると、「良い印象は全くない」「彼にとってつらい夜になった」と評している。

 今大会の日本は東京五輪世代の若手を中心に13人を初招集。2015・16年に同大会を連覇しているチリとの一戦で6人が代表デビューを飾った一方、相手はMFアルトゥーロ・ビダル(バルセロナ)やFWアレクシス・サンチェス(マンチェスター・ユナイテッド)ら実力者がスタメンに名を連ねた。

 試合序盤の日本は互角の攻防を見せるも、前半41分にCKからMFエリック・プルガル(ボローニャ)に被弾。後半に入ると地力の差が徐々に出始め、後半9分と38分にFWエドゥアルド・バルガス(UANLティグレス)に2得点、同37分にサンチェスに1得点を許して0-4の大敗を喫した。

 南米王者に完敗した日本だが、現地でこの一戦を観戦していたブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」の記者マルセロ・リマ・ブラガ氏は、“最もネガティブな評価を受けた”という1人の選手を名指ししている。

 ブラガ氏は、この日の日本代表における最低評価の選手について「背番号13番、ストライカーの上田だね。良い印象は全くない」と言及。1トップで先発出場したFW上田綺世(法政大)の名前を挙げると、その理由も指摘している。

“決定力不足”に辛口評価 「あと一歩という場面でことごとくゴールを決められなかった」

「彼は数多くのチャンスを逃したし、あと一歩という場面でことごとくゴールを決められなかった。チャンスで決めていれば、試合の流れは確実に変わっていたはずだ」

 先制点を許した直後の同44分、MF柴崎岳(ヘタフェ)の絶妙なパスに抜け出した上田が相手GKをかわしてシュートを放つも、わずかに枠外へ飛んだ。2失点目を献上した直後の後半12分には、柴崎が右サイドから絶妙なクロスを供給。ファーサイドに走りこんだ上田が抜け出してシュートを放ったが、これも枠を捉えきれずに好機を逃した。

 さらに後半24分、エリア左に抜け出した途中出場のMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)が低いクロスを送り、上田がファーサイドに飛び込むも合わず。多くの好機を生かせなかった上田は後半34分、FW岡崎慎司(レスター・シティ)と交代でピッチを退いた。

 ブラガ氏は「日本だけでなく、彼にとっても辛い夜になったね」と上田の心情をおもんばかる。チャンスに多く絡んだ点は評価に値するものの、ブラジル人記者は上田の“決定力不足”を理由に辛口評価を下していた。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)