ゲノム情報の争奪戦、米国から大きく遅れる日本はどうする?
パネル検査装置で先行するのは米国メーカーだ。病院で採取した患者の検体を米国に送り、日本には結果リポートのみが帰ってくる仕組み。今後の新薬開発に欠かせない詳細なゲノム情報や、検体そのものは米国が持つことになる。
所管の厚生労働省は情報の国内蓄積に向けて知恵を巡らす。がんセンターに「がんゲノム情報管理センター」を設置。パネル検査に公的医療保険を適用する時は、このセンターへのデータ提出を要件とする。つまり日本人のゲノム情報を米国で解析した場合でもコピー提出を義務付ける。
重篤ながんの患者の闘病と医師の苦戦の陰で、情報の争奪戦が加速している。他分野だって似たようなことが起きているに違いない。産業界も安閑としていられないなと再認識した。
