防衛装備品、中小への門戸は広がるか
ワークショップは16年度に始めた。実施回数は16年度に3回、17年度以降は6回に増やした。出展企業数も16年度の合計22社が17年度からは同50社以上に増えた。出展企業のうち、現在までに計8社が同省と契約。内訳は飛行ロボット(ドローン)3社、3Dプリンター2社、ロボット制御と複合材料、監視用発光ダイオード(LED)灯が各1社。1社当たりの金額は平均で820万円程度となっている。
国内防衛産業は機密保持の必要性もあり、三菱重工業や川崎重工業をはじめとする大手と、関連下請け企業で構成されてきた。ただ、このままだとメンバーが固定化し、新技術を導入できない恐れがある。超高感度カメラや無線給電技術、ドローン、断熱素材のように民生品の技術進歩が著しい例も多い。さらに防衛省が今後、増強を進めるサイバーや人工知能(AI)、宇宙などの分野は大学発のベンチャー企業も多い。
ワークショップの参加企業数を増やすことで、これら新分野の企業が発掘しやすくなる。企業募集では経済産業省や日本航空宇宙工業会、大学などにも協力を仰ぐ方針。サプライチェーンに中小企業が加わることで、部品供給ができなくなるリスクも減らせる。大手にはない小回りと短納期ノウハウで、コストダウンにもつながると見ており、有望な中小企業の発掘を進める。
