「AirPower」ついに製造開始? から「iPad mini 5(仮)」2019年前半に登場? まで。最新アップルの噂まとめ
今週のキーワードは「バッテリー」。iPhone XS/XS Max/XR用スマートバッテリーケースが発売されたことをきっかけに、ある製品のデビューもいよいよ現実味を増してきました。

その一方で、「バッテリー」がiPhoneの売上げに響いたとの話もありました。2019年モデルのiPhone XI(仮)からiPad mini 5(仮)まで、最新のアップル噂をまとめてお届けします。

ワイヤレス充電マットAirPower、ついに登場?サプライヤーが生産開始したとのうわさ

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2017年9月の新製品発表イベントで予告されたものの、その後アップル公式サイトからも存在を抹消。このままフェードアウトか......と見る向きもあったワイヤレス充電パッド「AirPower」が、ようやく製造段階に入ったとの噂が飛び込んできました。

製造担当とされるサプライヤーの1つLuxshareは、AirPodsや純正USB Type-Cケーブルの組み立てを担当した実績もあり、昨年の早い時期からAirPowerの主要サプライヤーになるとの噂もありました。

今回の噂話に先立ち、今年初めに開発者のSteve Toughton Smith氏も「アップルはAirPowerの技術的課題を克服し、いつでも出荷できる。XS用のスマートバッテリケースと同時発売が望ましい?」とツイートしていた事情もあります。

さらに台湾のPegatronも第2のサプライヤーとして1月21日から量産に入るとの続報もありました。

iPhoneとApple Watchとワイヤレス充電対応AirPodsケース(未発売)を同時充電でき、高価になるとの観測がもっぱらですが、すでにアップル製品を3つも買ったユーザーに思いやりある価格を望みたいところです。

アップル、2018年だけでiPhone 1100万台のバッテリーを交換。クックCEOが社内にその効果を説明



ティム・クックCEOが今年初めの全社ミーティングにて「バッテリー交換プログラムに基づいて1100万個の電池を交換した」と発言したとの、著名ブロガーJohn Gruber氏による報告です。

本プログラムは、2017年末に電池劣化iPhoneの意図的な低速化が発覚したことを受けて、保証外バッテリー交換費用を期間限定で値下げしたもの。日本では8800円から3200円と半額以下とされていました(2018年12月に終了)。

この1100万台という数字は、Gruber氏いわく「通常は(1年あたり)1〜200万台」の5倍〜10倍に相当します。つまり普段の年よりも、バッテリー交換で延命した旧モデルiPhoneの台数が5倍から10倍もあったわけです。

クック氏は年初の投資家向け手紙で2018年10月〜12月のiPhone買い換え需要が不振だったのはバッテリー交換プログラムの影響があったと述べていましたが、たしかにうなずける数字です。

近年のスマートフォン市場が伸び悩んでいる主な要因とされている、アップグレード(買い換え)サイクルが長期化する傾向。「バッテリー交換されて本来のスピードを取り戻した旧モデルのユーザーが満足して、新モデルに買い換える動きが鈍った」とアップルCEO自らが認めたことが、一つの節目となっているのかもしれません。

アップルのハードウェア担当幹部がインテル次期CEOの候補リスト入りのうわさ



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米大手半導体インテルの次期CEOの候補者リストに、アップルのハードウェア担当幹部ジョニー・スロウジの名前が含まれているとのうわさ。前インテルCEOのブライアン・クルザニッチ氏は従業員との「不適切な関係」により辞任し、現在はロバート・スワンCFOが暫定CEOを兼務している状態です。

スロウジ氏は2008年にアップルに入社し、初の自社開発SoCであるA4 プロセッサ開発を主導。今では同社製品全般においてアプリケーションプロセッサやその他のチップセット等を統括しており、要するに「アップルのハードウェアがこの人抜きに考えにくい」最重要人物といえます。

アップルは2018年iPhoneのモデムチップ全てをインテルから供給されており、両社の関係は浅からぬものがあります。

もっともアップルとしては複数の調達先が望ましいとして「クアルコムとインテルの両方を組み合わせたかった」との裁判証言もありました。ハードウェア担当幹部が特定の1社に近づきすぎるのを避けたかったのかも......との憶測もできそうです。

アップルの無線充電マットAirPowerは今度こそ発売? iPhone XS用バッテリケースに解説が見つかる

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今週発売されたiPhone XS/XS Max/XR向けのスマートバッテリーケースの公式Webでの製品説明から、近日発売が噂される純正ワイヤレス充電マットAirPowerに関する情報が発見されたとのこと。

この記述は、アップル公式マレーシアサイトから見つかったもの。記事執筆時点では削除されていますが、削除される前の該当文は「スマートバッテリーケースはワイヤレス充電マットAirPowerやQi規格準拠の充電器と互換性があります」との文言が確認できるものでした。

その内容も、これまでのアップル公式サイトや、スマートバッテリーケース同梱のユーザーガイドにも存在しなかったもの。つまり機械的にコピーしたものではなく、「意図した新情報」として記載された蓋然性が低くないわけです。

もっとも、昨年9月に発売されたiPhone XS/XS MaxのユーザーガイドにもAirPowerに言及していたものの、その時点では発売されませんでした。今度こそ、本当に発売が迫っているからこそ情報を消した--と願いたいものです。

iPad mini 5(仮)とエントリー向け新型iPadが2019年前半に登場?新たな噂が浮上



昨年末から今年にかけてとみに噂が活発化している、次世代iPad miniことiPad mini 5(仮)の最新ニュースです。

台湾業界紙のDigiTimes報道によれば、台湾タッチパネルメーカーの2社が「iPad新製品」受注のために、2019年前半は安定した出荷が維持できる見込みとのこと。

その「iPad新製品」の中味が、iPad mini 5(仮)と廉価なエントリー向けiPad(9.7インチiPadの後継機)とされています。

iPad mini 5(仮)については、2018年10月に著名アナリストMing-Chi Kuo氏が「アップグレードされたプロセッサと低コストのディスプレイ」搭載を予想したのをはじめ、中国メディアChina Timesが「2019年前半の発売に向けて(2018年)12月末までに量産を開始される見通し」と報道。さらに海外リークサイトに専用ケースと称される画像も掲載されていました。

かたやエントリー向け新型iPadについては、上記China Timesが「2019年内に登場、ディスプレイサイズが9.7インチから10インチに拡大」と予想。これが本当だとすれば、シャーシも再設計され、第2世代Apple Pencilに対応するのでは--と推測するメディアもあります。

2018年は新型iPad Proが投入されましたが、2019年は市場のすそ野を広げるべく、コストを抑えたiPad mini 5(仮)とエントリー向けiPadを2本立てとした「低価格iPadの年」になるのかもしれません。

iPhone XI(仮)の予想レンダリング画像がまた公開。ノッチ縮小、カメラ性能アップ、Lightningポート維持?

Onleaks×CompareRaja

有名リークアカウントOnleaks氏の情報を元にインドメディアCompareRajaが作成した、2019年モデルiPhoneの予想レンダリング画像が公開。ただし、Onleaks氏が作成に協力した予想画像は、海外テックメディアDigit.iniが作成したものに続く2つ目です。

iPhone XI(仮)と呼ばれる本画像では、背面カメラユニットは中央に位置。前回の予想と同じくトリプルカメラとされているものの、今回は「正方形の枠」から「3つのカメラが横並び」となり、フラッシュやマイクもコンパクトにまとめられたもの。全体として、より洗練された印象を与えるデザインとなっています。

そして前面の予想画像では、左右のベゼルは裸眼では気づかない程度に薄くなり、ディスプレイ上部のノッチも小型化。革新的な変更はないものの、2018年モデルから順当な進化とはいえそうです。

なぜ、同一人物が予想するレンダリング画像が、前回と今回とでこうも違うのか。米アップル関連情報サイト9to5Macは、この段階で1つのモデルに2つの量産デザイン案を検討しているとは考えにくいため、かなりデザインの異なる複数モデルの新型iPhoneをリリースするのではないか、とコメントしています。

この画像を公開した翌日、CompareRajaは追加でiPhone XI(仮)のカメラ構成と内部設計に関する「独占的な情報」を伝えています。

1つは、トリプルカメラのうち2つが1000万画素と1400万画素、自撮り用前面カメラは1000万画素とのこと。現行のiPhone XS/XS Maxの背面カメラが1200万画素×2構成のため、14000万画素×2+1000万画素×1かもしれません。

もう1つは、2019年モデルもUSB-Cに移行せず、Lightningコネクタを引き続き採用するということ。CompareRajaは理由に触れていませんが、主に単体で運用するiPhoneではUSB-Cの拡張性は必要性が薄い一方で、2018年モデルでは3機種ともワイヤレス充電に対応しており、あえて有線コネクタの仕様を変える理由はないのかもしれません。