オーストラリア戦では獅子奮迅の働きでU-20W杯出場権の獲得に貢献。日本にとってもトゥルキは要注意の選手だ。(C) Getty Images

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 U-19アジア選手権は10月29日までに4強が出揃った。開催国インドネシアを完全アウェーのなかで撃破して4強入りした日本は、11月1日にサウジアラビアと激突。2大会連続のアジア制覇へ前回大会の決勝でも相まみえた宿敵との対戦となった。

 対峙するサウジアラビアは強力な攻撃陣を擁する手強いチームだが、AFC(アジア・サッカー連盟)はこのほど、若きグリーンファルコンズ(サウジアラビア代表の愛称)のエースストライカー、トゥルキ・アル・アマルをフォーカスした特集記事を掲載している。

 準々決勝のオーストラリア戦では、「主役を演じて、サウジアラビアをU-20ワールドカップの舞台に戻らせた」と、その活躍ぶりを評価。7分には左サイドを豪快に単独突破して、力強く先制のゴールを決め切った。AFCはさらに、オーストラリア戦のゴールだけでなく、今大会を通じたトゥルキのパフォーマンスと代表チーム内での存在の大きさを次のように述べている。
「昨シーズンのサウジ・プロリーグでヤングプレーヤー賞を受賞したアル・アマルは、ハリド・アブドゥラ・アタウィ監督のチームにおける最も輝かしい光であり、今大会では3回の先発出場で、2ゴールを挙げ、6本のキーパス(シュートにつながったパス)を通してチームに貢献している」

 準決勝で対戦する日本にとっても警戒すべき相手であるトゥルキだが、AFCによれば今大会の目標は、日曜の決勝戦のあとにMVPを獲得することだと、公言もしている。
 
「僕の夢はチームメイトの助けを借りて、この大会でベストプレーヤーになること。チームメイトが自分のすべての成功のための燃料となってくれる」
「監督は僕がMVPを獲ることができると言ってくれた。だから彼が僕を誇りに思ってくれるようハードワークしたいし、トロフィーを獲るために全力を尽くすつもりだよ」

 準々決勝でも見せた快足を活かした突破力はやはり脅威だ。日本がアジア連覇を達成するためにも、サウジアラビアの10番、トゥルキ・アル・アマルに注意したい。