白熱電球のLED化、東京都の推進事業を加速させた新たな仕掛け
当初、都は年間100万個の交換目標を掲げるも、「使える電球との交換はもったいないというのと、周知不足もあって進まなかった」(環境局地球環境エネルギー部)。現在は目標設定せず、1人でも多くの都民への交付に努める。持ち込む電球は電球型蛍光灯を加え、切れた電球でも可とした。交付は口金サイズE―26型だけでなく小型のE―17型も追加。前回交換した人も1人1回、店頭で省エネアドバイスを受けた上で無償交付する。
交換した白熱電球を店側が回収していた以前と比べ、参加協力店側の負担も軽くなった。東京都電機商業組合理事長でもある京王電業社(東京都渋谷区)の福田勝則社長は「顧客に要する時間も15分程度に半減した」と話す。得意先を中心にDM発送や訪問販促をかけたことも奏功し、「第2次が始まって1カ月弱だが第1次とほぼ同じ1500個ぐらい交付した。好調な滑り出しだ」(福田社長)という。ただ、本業の商売にはつながらず、悩ましいところもある。
独自に工夫する店もある。ビックカメラ有楽町店では交付を求めて来た客に次回、追加で購入してもらうため割引クーポンを渡している。「LEDに手を出せなかった人には無料でもらえる良いチャンス」(家電コーナー担当)としている。
(文=大塚久美)
