エジプト代表新監督に就任したハビエル・アギーレ氏【写真:Getty Images】

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エジプト代表新監督に就任、身の潔白を改めて主張 「この話題は終わったことだ」

 2014年8月から15年2月まで日本代表を率いたハビエル・アギーレ氏が、1日にエジプト代表新監督に就任した。

 米スポーツ専門テレビ局「ESPN」は、日本代表監督を解任される要因となったサラゴサ監督時代の八百長疑惑に関するアギーレ氏のコメントに注目している。

 エジプト代表はロシア・ワールドカップ(W杯)に28年ぶりの出場を果たしたものの、グループリーグ3戦全敗で敗退。チームを率いたエクトル・クーペル監督が退任となり、後任には今年4月に日本代表監督を電撃解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏らも候補に挙がっていた。

 そうしたなか、エジプトサッカー協会は最終的にアギーレ監督に舵取りを任せる決断を下した。02年の日韓W杯、10年の南アフリカW杯で母国メキシコ代表をベスト16に導いた実績が決め手になったと伝えられている。

 一方、アギーレ監督は14年8月に日本代表監督に就任したものの、同年12月にサラゴサ監督を務めていた11年5月のリーガ・エスパニョーラ最終節レバンテ戦で八百長に関与した疑惑が浮上し、スペインの検察当局から告発された。そして前回王者として臨んだ15年1月のアジアカップでUAEにPK戦の末に敗れてベスト8敗退を喫すると、翌2月に日本サッカー協会から解任された。

 記事ではエジプト代表新監督に就任したアギーレ氏に、八百長疑惑に関する質問が飛んだことを取り上げており、指揮官自身はこれについて関与していないことを改めて強調している。

「私の仕事には影響しない」

「まず第一に、現段階で全てはクリアになっていることをはっきりと言っておかなければならない。全てはクリアだ」と、アギーレ新監督は疑惑をキッパリと否定。日本代表監督の職を解かれた後、「私を含めた42人の人間が事情聴取に呼び出された。何も発覚せず、暗礁に乗り上げた。スペイン検察当局が再調査を行ったのか、私には分からない。まだ捜査されているという話もあるが、もうこの話題は終わったことだ」と、疑惑は過去のものであると強調した。

 自身の身に降りかかった一連の騒動については、「自分の人生を考えさせられるものになった」としたものの、「私の仕事に影響することはない」「私のキャリアに影響をもたらすことができるのは、未来での出来事だけだ」と身の潔白を改めて強調。自らの名声を取り戻すためにも、エジプト代表での成功により一層の熱意を抱いているのかもしれない。(Football ZONE web編集部)