「トイレの便座」と「寝具」菌が多いのはどっち?
昼間だけでなく、寝苦しい夜も多くなる夏。快適な状態で寝られるよう、寝具にも気を使いたいものです。ところで、その寝具とトイレの便座、どちらに「菌」多いかご存知でしょうか。P&Gがエアケアブランド「ファブリーズ」の効果訴求に関連して調査を実施し、結果を7月30日に発表しました。(見出し画像は新品シーツ使用1日後と、1週間後の菌の状態)
■ 新品のシーツもたったひと晩で菌が4倍以上に!?実はトイレ便座より多い、寝具の菌!
これはP&Gが2009年の1月5日〜26日に、30代〜40代の男性8名を対象に行った実験などで明らかになったもの。新品のシーツで一晩寝ると、シーツの菌は4倍以上に増えていることがわかりました。さらに1週間使い続けると菌の数は11倍〜12倍に。公衆安全衛生の分野でWHOなど国際的に認められた第三者認証機関、NSFが2011年に実施した調査に基づく家庭にあるトイレの便座に付着した菌の量と比較すると、1日使用したシーツは便座の3倍、1週間後のものでは9倍、菌の量が多いことがわかりました。
■ 原因は「汗」や「皮脂」など
トイレの便座よりも菌の量が多くなってしまうシーツ。何故こうなってしまうのでしょう。その原因は「汗」にあります。人間は寝ている間に、夏にはおよそコップ3倍分の汗をかき、シーツはそれを吸収しています。そればかりでなく、肌と接触した部分からは肌の老廃物や皮脂なども付着。これらが様々な菌の繁殖する温床になってしまっているのです。
とはいえ、ホテルのように毎日清潔な寝具と交換するのは難しいのが現実。2018年6月29日〜30日に、20歳〜49歳の働くママさん300人(20代、30代、40代各100人)を対象にインターネットで実施した調査によると、夏の間の家の中の菌が気になると答えたのは全体の86%を占めますが、効果的に除菌できていると答えたのは半分以下の25.7%という結果が出ました。
そんな状況ですから、毎日寝具のケアをするのも結構大変です。寝具のケアの頻度を聞いてみると、シーツの場合、1週間に1回が31.9%と最も多く、次いで3〜4週間に1回(22.8%)、2週間に1回(20.8%)となります。枕カバーも傾向は同じで、1週間に1回が34.1%と最も多く、3〜4週間に1回(21.7%)、2週間に1回(21.0%)という結果に。ひんぱんにケアできない理由は、やはり「時間がない」ことがトップで、シーツの場合で64.2%、枕カバーの場合で59.6%を占めました。家族の寝具を毎日取り替えて洗濯するのは、結構な重労働ですし、その分の寝具の買い置きも必要で、なかなか現実的ではありませんね。
そこでP&Gでは洗濯ができない場合に手軽な菌対策として、同社の商品ファブリーズの使用を提案しています。ファブリーズなどの除菌消臭スプレーを20〜30cm離して、約20回を目安に、表面が全体的に湿り気を帯びる程度にスプレーするのが効果的だそうです。消臭・除菌成分の働きで、付着した菌を減らし、洗濯したのとほぼ同様の効果が得られると実際の実験結果とともに説明しています。また、P&Gでは親子YouTuberの「HIMAWARIちゃんねる」とコラボし、ファブリーズを使った寝具ケアの方法を提案しています。
スプレーはシーツや枕カバーだけでなく、洗濯できない敷布団などにも使えるので、汗をかきやすい夏は特に効果的。清潔な寝具で、寝苦しい夜もすっきり眠りたいものですね。
情報協力:プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
(咲村珠樹)