多くの中国人は日本という言葉に敏感に反応する。ネガティブな反応が多いが、「ひとたび日本を訪れると、日本に魅了されてしまう」という。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では飲食業でも小売業でもサービス業でも、店員の「接客態度」はひどいもので、中国を訪れたことのある人なら中国式の接客に驚かされた経験があるだろう。店員が携帯電話を片手に接客することは日常茶飯事であり、接客態度は地方へ行けば行くほど如実に悪化していくのが現状だ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の接客態度は非常にすばらしいと称賛しつつ、中国のあらゆる業種は接客態度について日本人から学ぶべきだとする記事を掲載した。

 多くの中国人は日本という言葉に敏感に反応する。過去に起きた出来事や、受けてきた教育ゆえに、日本に対して複雑な感情を抱いていることが窺い知れるが、記事は「そんな中国人たちもひとたび日本を訪れると、日本に魅了されてしまい、中国の友人たちに『日本を是非訪れるよう』勧めるほどに変化してしまう」と紹介。それは、日本で食べた食事や宿泊した宿、また、買い物などすべてにおいてすばらしい体験をするからであると論じた。

 続けて、歴史問題などがあっても、中国人が日本に魅了されてしまう事実がある以上、日本を手本とし、日本から学べる点は学んで中国の発展に役立てるべきだと主張。たとえば日本の食品は非常に品質が高く、安心して口にできること、ホテルでもレストランでもスタッフは微笑みを絶やさずに客が心地よく過ごせるよう気を配っていることなどを強調し、中国人として過去に起きた出来事は忘れることはないが、「学ぶべき点は学ぶべき」だと指摘した。

 多くの中国人が海外旅行を楽しむようになったことで、中国で一般的に見られる接客が世界的に見れば「改善の余地が大きい」ということを認識する人が増えているようだ。経済の発展とともに中国国内でも良い接客を望む人が増え、実際に徐々に洗練されてきているが、それは、まだ一部の都市にとどまっているのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)