「コンディショングリーン」が数十年の時を経て、1st&2ndアルバムを配信

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70年代の沖縄を代表するハードロックバンド「コンディショングリーン」が、数十年の時を経て、1stアルバム「Life of change」と2ndアルバム「Mixed-up」をK’sプロジェクト、アインザッツプロモーションから配信リリースした。

コンディショングリーンは、70年代の沖縄を代表するハードロックバンドだ。人間タワーを作っての演奏や、ステージ上で蛇や鶏の頭を食いちぎるなどの過激なパフォーマンスはもちろんのこと、耳の肥えた米兵相手のライブで鍛えぬかれた演奏スタイルは後のバンドとは一線を画していた。

当時、ベトナム戦争に赴く殺気立った米兵を相手に繰り広げられていた、Aサインバー(米兵が出入り可能な許可済みの店)での身体を張ったライブパフォーマンスは後に伝説となり、ハードロックの枠には収まりきらない、FunkやSouthern Rockなどの要素を取り入れた、泥臭さと鋭さが共存するオリジナル曲はまさに“OKINAWAN ROCK LEGEND”と呼ぶに相応しいバンドだ。

そんなコンディショングリーンの名盤が、2018年、配信で復活した。この度配信されるのは、彼らの1stアルバム「Life of change」と2ndアルバム「Mixed-up」の2枚。1stアルバムには、vo.勝っちゃん、gu. シンキ、Bass. エディ、Dr.ターケが参加。さらに、78年には、同じくOKINAWAN ROCKの草分け的存在である「紫」が解散し、この「紫」のドラマーであるチビこと宮永英一が参加。当時珍しいツインドラマーというスタイルになったため、2ndアルバムではvo.勝っちゃん、gu.シンキ、Bass. エディ、Dr.エツ、チビというメンバーでの音楽が収録されている。

催洋一監督の映画「Aサインデイズ」で描かれた、沖縄ロックシーンを肌で感じるには避けて通れない、歴史と文化に残る存在である彼ら。ロックファンならずとも、日本の音楽を語る上で必聴の2作品となるだろう。