航空機メーカー、トップが語るリスクとチャンス
<IHI・満岡次郎社長>
―航空機エンジン事業の状況は。
「大増産に素材メーカーがついてこられない事象も出ている。主要素材は複数購買が基本だが、それでも厳しく、供給能力を高めてもらえるよう協力している。(欧エアバスの『A320neo』向け)『PW1100G―JM』や(米ボーイングの『777X』向け)『GE9X』など、新エンジン向けの設備投資は計画通り。投資計画の変更や見直しは考えていない」
「当初の計画より早くPW1100G―JM向けの整備体制を立ち上げる必要が出てきた。ただ、新拠点の建設は、いろんな機関と相談しないといけない。まずは瑞穂工場(東京都瑞穂町)で同エンジンのMROを始めた」
<川崎重工業・金花芳則社長>
―航空機部門の状況は。
「(米ボーイングの次世代大型機)『777X』向け機体部品の本格量産が、20年にも立ち上がる。名古屋第一工場内に同機向けの新工場を建設したが、自動化が本当に進んでいる。自社開発した大型のリベット打ちロボットなど、あらゆる工程で人手が介在しない製造ラインを構築。今後はボーイングと生産技術を共有するなど、生産性向上に向けた取り組みを加速する」
<三菱重工業・宮永俊一社長>
―生みの苦しみが続く国産小型旅客機「MRJ」の状況は。
「MRJの設計変更については、配線関係の見直しなどだいだい終わっている。作業自体は順調だ。(初号機の)納期は予断を許さないが、20年度にできると考える。完成機をまとめ上げるのは、企業として究極の挑戦だ。時間はかかるが必ずやり遂げ、日本の産業界に夢のあるものを残したい」
