【前園真聖コラム】第171回「ワールドカップでどうなれば成功と言えるか」
1勝? 無敗? 「JFAの目標2030」で、2018年の目標はFIFAランクのトップ20に入ることになっていました。ですが、僕はグループリーグを突破を目標にしていいと思います。
格上の3カ国に囲まれ、状況はとても厳しく見えます。まだ各国のメンバーも決まっていないうちに、細かい判断はできないでしょう。ですが、日本のこれまでの実績を考えても、ベスト16は目標にすべきですし、僕はしっかりとしたプランを立てることができれば、決して無理難題ではないと思うのです。
もしもコロンビア戦に負けてしまったら、2戦目のセネガル戦は死闘になることが間違いありません。セネガルにとっては、初戦を落とした日本に負けてしまうと、自分たちのトーナメント進出が厳しくなります。セネガルが初戦のポーランドに負けていると、さらに日本への圧力は強くなるはずです。セネガルは初戦に負けた日本をまずグループリーグ敗退に追い込もうとするでしょう。
また、本来は守備をベースにする日本が勝たなければいけない状況に追い込まれると、そこまで積み上げたスタイルを崩さなければいけなくなります。リスクも増えるのです。
そういう状況を迎えないためにも、初戦は最低でも引き分けにしなければいけません。そのために、コロンビア戦にチームのピークを持っていくことも必要だと思います。
もしも日本がドイツ、ブラジル、アルゼンチン、スペインなどという立場だったら、グループリーグは負けないことを主眼に置いて、チームのピークをトーナメントに入ってからに持っていけるかもしれません。そのほうが優勝に近くなるからです。でも日本にそんな余裕はありません。
前回ワールドカップのグループリーグ敗退の一番の要因は、初戦のコートジボワール戦に負けたこと。同じ間違いをしないように、今回は十分対策を練ってほしいと思います。
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。
