27日放送、テレビ東京「バナナマンのほとんど誰も知らないスポーツの世界」に、俳優・酒井敏也(58)がゲスト出演。知られざるボクシングへの愛情を紹介した。

後楽園ホールでレフェリーにダメ出しするほど、ボクシングに造詣が深い酒井。非日常的なことが「心を震わせてくれる」と、ボクシングを見続けて40年以上の愛好家だ。世界戦はもちろん、デビューまもない新人からベテランボクサーまで後楽園ホールで日々チェックしている。

たまの休みの楽しみも、ボクシングジム巡り。しかも、選手よりトレーナーなど裏方が真っ先に気になり、必ず2ショット写真を撮るようにしている。コレクションには、レフェリー、リングアナとの写真もあった。もちろん、選手の写真も欠かさない。ボクシングファンだけに、大量の選手の拳の写真をコレクションしている。

そんな熱烈ファンの酒井が、「魂を揺さぶられる」「リングシューズのボンボンがカッコよくて印象的」と、デビューから追いかけていたのが、元東洋太平洋フライ級王者のトラッシュ中沼。世界王者を前に、突然引退してしまった選手だ。

ずっと気になっていたという酒井は、番組が探し当てた中沼さんと対面。競技を続けられなくなったからではなく、当時オヤジと慕っていた後援会長と仲たがいし、「何のために世界を獲るのか」とモチベーションを失ったことが引退理由だったと打ち明けられた。

「とび職一本でやろうと決めてから、まったく未練はない」。選手の生きざまにほれ込む酒井にとって、中沼さんの答えはうれしい一言だったようだ。

そんな酒井のボクシングに関する夢とはなんだろうか。クイズ形式の問いに、ゲストはさまざまな回答を出したが、正解は「2つあるボクシングの専門誌のどちらかに見切れて掲載されること」。それも、招待されたと勘違いされるカラー写真ではなく、白黒のページが良いという。

地味な正解に、回答者のひとり、千鳥のノブは「こんなちっちゃい夢…」と笑いながらも絶句した。